Object Request Brokerとは? わかりやすく解説

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ORB

フルスペル:Object Request Broker
読み方オーブ

ORBとは、ネットワーク上の異な機種上に分散して存在するプログラムオブジェクト)間で、データや処理要求応答などのメッセージ伝達交換する際に、やり取り仲介役として用いられるソフトウェアのことである。

クライアントオブジェクト対す要求を送るとき、ORBを介すると、ORBが適切なオブジェクト要求転送してくれるため、クライアント側ではオブジェクト所在などについて関知する必要がなくなる、というものである

ORBは、オブジェクト指向技術業界団体であるOMGObject Management Group)によってCORBA構成要素として制定されている。

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Object Request Broker

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/19 08:54 UTC 版)

Object Request Broker(オブジェクトリクエストブローカー、ORB、分散オブジェクト間通信機構)とは分散コンピューティングにおいて、 ネットワークを介してコンピュータ間でのプログラムの呼び出しを可能とするミドルウェアのことである。

ORBのもっとも重要な機能は、プロセス内データ構造をバイト列に変換し転送すること、およびバイト列からもとのデータ構造を復元すること、すなわちシリアライズである。

ある種のORBは、例えばCORBAベースのものは、インタフェース記述言語を用いて転送データを記述する。オブジェクト指向プログラミングが主流になる前は、遠隔手続き呼出し (RPC) が一般的だった。

ORBにはデータのシリアライズの他にも、分散トランザクションディレクトリ・サービス、リアルタイムスケジューリングといった機能が付加されていることがある。

オブジェクト指向言語においては、ORBもオブジェクトであり、転送を仲介するオブジェクトに接続するためのメソッドがある。そのようなオブジェクトとORBが接続されると、オブジェクトのメソッドは遠隔呼び出しが可能となる。ORBは何らかの手段でオブジェクトのネットワークアドレスを取得できなければならない。典型的なORBは他にも多くのメソッドを持っている。

Windowsなどで用いられるCOM / DCOMや、Java RMI、前述のCORBAなどの実装が存在する。



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