MRS寒天培地とは? わかりやすく解説

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MRS寒天培地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 03:37 UTC 版)

MRS寒天平板上のPediococcus acidilacticiのコロニー

MRS寒天培地(MRSかんてんばいち、英:De Man–Rogosa–Sharpe agar)は、ラクトバチルス属の増殖を促進するように設計された研究用の選択培地である。1960年に開発されたこの培地は、発明者であるJohannes Cornelis de Man、Morrison Rogosa、Margaret Elisabeth Sharpeにちなんで名付けられた。酢酸ナトリウムが含まれ、多くの競合菌の増殖を抑制する(ただし、Leuconostocペディオコッカス属など、他の乳酸菌は増殖する可能性がある)。この培地は透明な茶色をしている[1]

一般的な組成

MRS寒天培地の一般的な組成(w/v):[2]

酵母エキス・肉エキスとペプトンは、一般細菌の増殖に必要な炭素、窒素、ビタミンの供給源となる。酵母エキスには乳酸菌が必要とするビタミンやアミノ酸も含まれている。ポリソルベート80は界面活性剤で、ラクトバチルス属による栄養の取り込みを助ける。硫酸マグネシウムと硫酸マンガンは、代謝に使われる陽イオンを供給する。

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脚注

  1. ^ EMD Chemicals, MRS Agar Archived 2009-04-30 at the Wayback Machine., 2002.
  2. ^ de Man, J.C.; Rogosa, M.; Sharpe, M.E. (1960). “A Medium for the Cultivation of Lactobacilli”. Journal of Applied Bacteriology 23 (1): 130–135. doi:10.1111/j.1365-2672.1960.tb00188.x. 



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