MPOPとプレゼンス状態の推測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 07:45 UTC 版)
「プレゼンス情報」の記事における「MPOPとプレゼンス状態の推測」の解説
プレゼンス状態は、それが多種多様な通信チャネル間で共有される場合が注目されている。複数の通信デバイスの状態を組み合わせて、ユーザーのプレゼンス状態の集約ビューを提供する考え方は、Multiple Points of Presence(MPOP)と呼ばれている。 MPOPは、ユーザーの行動から推測される情報が付加されることでさらに強力になる。たとえば、パソコンで使うインスタントメッセンジャーではコンピュータのキーボードからしばらく入力がない場合に状態が自動的に「退席中」になる。他の例として、ユーザーの携帯電話がオンになっているかどうか、コンピューターにログインしているかどうか、あるいは連携するカレンダーソフトウェアの予定表をチェックして会議中か休暇中かを確認してプレゼンス状態に反映することが挙げられる。たとえば、ユーザーの予定上不在になっており、携帯電話がオンになっている場合、ユーザーは「ローミング」状態であると見なすことができる。 その場合、MPOP状態を使用すると、デバイス間で着信メッセージを自動的に転送するように実装することができる。たとえば、「不在」状態の場合、すべてのメッセージと通話をユーザーの携帯電話に転送できる。 「応答不可」の状態の場合は、すべてのメッセージを自動的に保存し、すべての通話をボイスメールに送信して後で見られるようにすることもできる。 以下で説明するXMPPでは、各クライアントに「リソース」(特定の識別子)と各リソースの優先順位番号を割り当てて、MPOPで利用することができる。ユーザーのIDに送信されるメッセージは、通常は最も優先度の高いリソースに送信される。また、user@domain/resourceの形式で指定することで、特定のリソースに決め打ちでメッセージを送信することもできる。
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