M/A/R/R/Sとは? わかりやすく解説

Marrs

名前 マース

M/A/R/R/S

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/29 10:06 UTC 版)

M/A/R/R/S(マーズ)は1987年イギリスで結成されたハウスユニット。唯一リリースされた「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」が世界中を席巻する大ヒットとなった。

概要

イギリスの名門インディーズ・レーベルの4ADに所属するカラーボックスA.R. ケインによるユニット。グループ名はカラーボックスのマーティン・ヤングとスティーヴ・ヤング(2人は兄弟である)とA.R. ケインのメンバーであるアレックス、ルーディ、ラッセルの頭文字を並べたものである。

シングル「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」をリリースした以外、M/A/R/R/Sとしての活動はない。

パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム

パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム
M/A/R/R/Sシングル
リリース
ジャンル ハウス
レーベル 4AD
プロデュース ジョン・フライヤー、マーティン・ヤング
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唯一制作されたシングル「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム(Pump Up The Volume)」はトップDJであるC.J.マッキントッシュとデイヴ・ドレルが制作に参加、1987年8月3日にリリースされた。 これがまたたく間に大ヒット作品となり同年10月3日から2週連続で全英チャートの1位を獲得、さらにオランダニュージーランドなど世界各国で1位を記録、さらには全米ビルボード誌のクラブ・プレイ・チャートでも1位を記録、シングルチャートでも最高位13位まで上る大ヒット曲となった。

この曲に対しては訴訟事件も起きた。PWLを率いるストック・エイトキン・ウォーターマンはこの曲で彼ら自身がリリースした「ロードブロック」など多くの曲がサンプリングで使用されていることを盗作であるとして彼らを訴えたが、すぐにその訴えは取り下げられた。音楽関係者の中にはこの曲がストック・エイトキン・ウォーターマンが手掛けたリック・アストリーの「ギヴ・ユー・アップ (Never Gonna Give You Up)」のヒットの妨げになると判断して行った行為ではないかと見る向きもあった。事実この曲はその「ギヴ・ユー・アップ」の6週連続1位を阻止して全英1位に輝いている。

制作

  • 作曲:マーティン・ヤング&スティーヴ・ヤング
  • ギター:A.R. ケイン
  • スクラッチ:C.J.マッキントッシュ&デイヴ・ドレル
  • エンジニア:ジョン・フライヤー

ディスコグラフィー

日本では日本コロムビアから以下の2種類のフォーマットでリリースされた。但し日本コロムビア盤では「ヴォ」ではなく「ボ」と表記されていた。

  • 12inchシングル「パンプ・アップ・ザ・ボリューム」
  1. パンプ・アップ・ザ・ボリューム Pump Up The Volume
  2. アニティナ Anitina (the First Time I See the Dance)
  • 12inchミニアルバム「パンプ・アップ・ザ・ボリューム」
  1. パンプ・アップ・ザ・ボリューム(リミックス) Pump Up The Volume (Remix)
  2. パンプ・アップ・ザ・ボリューム Pump Up The Volume
  3. アニティナ Anitina (The First Time I See She Dance)
  4. アニティナ(リミックス) Anitina (The First Time I See She Dance) (Remix)

また12inchミニアルバムに収録された「パンプ・アップ・ザ・ボリューム(リミックス)」と「アニティナ」は同年日本コロムビアからリリースされた4ADのコンピレーションアルバム『4AD - 12" '87 Anthology』にも収録された(ただ厳密に言えば同じヴァージョンではない)

この「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」は後に以下の3つの映画のサウンドトラック盤にも収録された。この3枚に収録されたのはシングル用の「Radio Edit」ヴァージョンであるが、このヴァージョンは上記2枚のシングルにも収録されることはなく、なぜか日本コロムビアからリリースされることはなかった。




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