レオニダス・ドンスキスとは? わかりやすく解説

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レオニダス・ドンスキス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 15:59 UTC 版)

レオニダス・ドンスキス
Leonidas Donskis
生年月日 (1962-08-13) 1962年8月13日
出生地 ソヴィエト連邦 リトアニアSSR クライペダ
没年月日 (2016-09-21) 2016年9月21日(54歳没)
所属政党 無所属
配偶者 ヨランタ・ドンスキエネ (Jolanta Donskienė)
親族 ヨアナ・ドンスキエネ(母)
ロベルタス・ドンスキス(弟)
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レオニダス・ドンスキス(Leonidas Donskis、1962年8月13日 - 2016年9月21日)は、リトアニア哲学者政治学者政治家2009年から2014年まで欧州議会議員を務めた。リベラリズムを標榜する。

経歴

1962年リトアニア・ソビエト共和国クライペダに生まれる。1980年、クライペダ第19中等学校(現・クライペダ・マルティーナス・マジュヴィーダス・プロギムナジウムリトアニア語版)を卒業。1985年、リトアニア共和国立音楽院(現リトアニア音楽演劇アカデミー)クライペダ演劇美術学部を卒業した後、1987年ヴィリニュス大学大学院哲学部を修了。その後1990年12月11日にヴィリニュス大学哲学部で博士号(哲学)を取得した。その後1999年5月15日ヘルシンキ大学で自身二つ目の博士号(社会科学)を取得した。

主に歴史哲学政治思想思想史などを専門とする。

研究者として

1991年から1997年まで新設のクライペダ大学で哲学科の学科長を務める。1993年より准教授。1991年から1993年までヴィリニュス大学およびヴィリニュス芸術アカデミーで哲学の講師を務めた。1997年から2002年まで米国英国スウェーデンフィンランドエストニアハンガリーの大学および研究機関で研究に従事する。ヘルシンキ大学准教授。

2002年よりヴィータウタス・マグヌス大学 (VDU) 政治学科教授。2003年よりVDU人文学部哲学科学科長。2005年よりVDU政治科学外交研究院(現・政治科学外交学部)長。2014年から2015年までISM経営経済大学リトアニア語版副学長。

政治家として

2009年欧州議会議員選挙リトアニア共和国自由運動から立候補し、当選。ただし自由運動には所属していない。欧州議会では欧州自由民主同盟 (ALDE) に所属した。

2014年の欧州議会議員選挙には立候補せず、政界を引退した。

死去

2016年9月21日ヴィリニュス空港で心臓発作に襲われ、そのまま亡くなった。54歳だった。[1]

家族

妻は心理学者のヨランタ・ドンスキエネリトアニア語版

主張

ドンスキスは、現代のポストモダン的社会秩序を批判することに多くの関心を注いだ。彼は、テクノクラシー、情報過多(ハイパーコミュニケーション)、テクノロジーの人間生活への浸透によって引き起こされる人間関係や人間性の萎縮を、人類にとっての最大の危機とみなした。

また、ドンスキスは、ソヴィエトによる追放や政治的抑圧を「ジェノサイド」と呼ぶことを批判する[2]

著作

リトアニア語

リトアニア語以外

脚注

  1. ^ “Mirė filosofas L. Donskis”. DELFI. (2016年9月21日). http://www.delfi.lt/news/daily/lithuania/mire-filosofas-l-donskis.d?id=72351034 2016年9月21日閲覧。 
  2. ^ 重松尚「リトアニアにおける「ジェノサイド」——その言説の系譜と国内法における定義」『ロシア・ユーラシアの経済と社会』第994号、ユーラシア研究所、2015年6月、44頁。 



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