LDREX-2
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2000年のLDREXの軌道上実験結果を受けてエンジニアリングモデルによる設計改良点の検証を行い、2002年からフライトモデルが作製・試験され地上試験、航空機による微小重力下試験が行われた。さらに2006年の総点検でさらなるリスク低減のため、LDREX-2の軌道上実験の実施が決定した。LDREX-2ではLDREX初号機から以下の3つの改良が施された。 保持解放機構の逐次展開による固縛解放時のアンテナ鏡面の揺れ抑制 飛び出し防止帯の実装およびスタンドオフロッドの追加による鏡面の引っかかり防止 アシストばね追加による展開力マージンの向上 LDREX-2は2006年10月13日、アリアン5ロケットに副衛星として搭載され、主衛星(DirecTV-9S、Optus D1)が切り離された後、ロケットに取り付けられた状態で展開実験を開始した。打上げから約42分後にLDREX-2が起動し、その約44分後に鏡面展開を終了、その後ロケットから分離した。固縛解放から完全展開までのシームレスな展開動作が確認され、初号機の実験で問題だった横振動、引っかかり、鏡面メッシュ等の飛び出しは確認されなかった。
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