LAHAT (ミサイル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/23 04:03 UTC 版)
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LAHATの4連装発射機
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| 種類 | 対戦車ミサイル |
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| 製造国 | |
| 性能諸元 | |
| ミサイル直径 | 10.5cm |
| ミサイル全長 | 97.5cm |
| ミサイル全幅 | 28.5cm |
| ミサイル重量 | 13.5kg |
| 弾頭 | タンデムHEAT弾頭 |
| 射程 | 6km(公式値) |
| 推進方式 | 固体燃料ロケット |
| 誘導方式 | セミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH) |
| 飛翔速度 | 280m/s |
LAHATは、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)社が開発した対戦車ミサイル。
概要
弾体が小型軽量で、ロイヤル・オードナンス L7など105mm口径の戦車砲から発射可能である特徴を持つ(スペーサーの装着により120mm砲でも発射可能)。誘導方式はセミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH)方式で、レーザー目標指示装置から目標に照射されたレーザーを探知・追尾する。発射した車輌以外のレーザー照準装置からの誘導も可能。弾頭はタンデム式成形炸薬弾となっており、均質圧延鋼装甲(RHA)換算で800mm厚の貫通能力を持つ。信管の起爆モードを切り替える事で、対戦車ヘリコプターやソフトスキン(ジープやトラックなどの非装甲車両)に対しても有効である。
同国の国産主力戦車メルカバの最新型Mk 4には標準で運用能力が備えられている他、レーザー照準装置と弾頭データ入力装置を増設する事で105mm・120mm砲を装備する他の戦車でも運用可能である。また、専用の4連装発射機も用意されており、全弾装備状態でも75kgと軽量であるため、あらゆる車両やヘリコプターなどでの搭載・運用が可能である。こうした汎用性の高さを売りに世界各国へ活発なセールスを行っており、ラインメタル社がレオパルト1戦車の能力向上キットに採用したほか、アメリカ軍でも無人航空機(UAV)での運用試験が進められている。
名称は英語のLAser Homing Anti-Tankの略とヘブライ語の「雷」との掛け合わせである。
派生型
LAHAT アルファ
- 2025年10月にIAIから公開された改良型で、視程外から発射可能なレーザー誘導式の低コスト精密誘導兵器として開発された[1]。弾頭は破片榴弾または対戦車榴弾で、全長2メートル、重量25キログラム、射程は原型の倍の20キロメートルまで延長されている[1]。
運用国
脚注
出典
- ^ a b Jeremy Binnie (2025年10月22日). “IAI doubles range of LAHAT missile”. janes.com. 2025年10月23日閲覧。
関連項目
- 9M119 - ロシア製の戦車砲発射型対戦車ミサイル。T-80やT-90などの2A46M 125mm滑腔砲から発射される。
- MGM-51 - アメリカ製の対戦車ミサイル。専用の152mm ガンランチャーから発射される。
外部リンク
- LAHAT on IAI.co.il[リンク切れ]
- Defense-update.com[リンク切れ]
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