コッチェビ
英語:Kotjebi
北朝鮮におけるストリートチルドレンの呼称。広義では子供だけでなく、成人を指すこともある。
コッチェビは主に、外国人観光客などを対象とした物乞いやゴミ拾いなどで生計を立てているといわれており、飢餓や寒さなどで死亡するコッチェビも多いといわれる。北朝鮮当局はコッチェビの存在を公認しておらず、2013年1月に朝鮮中央通信は、コッチェビを「韓国が広めた陰険なデマ」と断じる記事を発表している。
2013年6月に韓国のインターネット新聞「デイリーNK」は、消息筋からの情報として、脱北したコッチェビが強制送還された事件をきっかけに、当局がコッチェビに対する管理や監視を強めたことを報じた。具体的には、コッチェビに対する保護所の提供や、孤児院や病院への移送などが行われているとされるが、脱北を阻止する狙いも強いとされる。また、コッチェビが建設現場などでの労働に強制的に動員されているともいわれ、国家による人権侵害の問題も指摘されている。
コッチェビは、1990年代に北朝鮮の経済情勢が悪化した頃から確認されるようになった。2013年12月現在、北朝鮮におけるコッチェビの問題は解決されておらず、2011年に金正恩が最高指導者に就任して以来、ますます増え続けているともいわれている。
関連サイト:
北、コッチェビ管理強化 - デイリーNK
コッチェビ
(Kotjebi から転送)
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コッチェビ(朝: 꽃제비、コチェビとも)とは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で孤児となった浮浪児(ストリートチルドレン)を指す[注釈 1]。「コッチェビ」は北朝鮮では公式に認められておらず、公的な出版物や記録文書では禁じられている用語である[2]。路上生活の子どもばかりではなく、職や住居、あるいは家庭を失った浮浪者全体を意味する言葉としても「コッチェビ」が用いられることがある。
注釈
出典
- ^ 高英起(2012)
- ^ a b c “The Old Generation Calls North Korea "the Great Poverty Country"”. Dailynk.com. 2008年8月11日閲覧。
- ^ a b c d “北朝鮮、路上生活の子を減らした金正恩の力”. 東洋経済オンライン (2017年3月30日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “Intervention Agenda Item 13: Rights of Children”. Awomansvoice.org. 2012年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月12日閲覧。
- ^ a b c 蓮池(2014)pp.130-132
- ^ “DEMOCRATIC PEOPLE'S REPUBLIC OF KOREA”. Niew.gov.my. 2012年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月12日閲覧。
- ^ 安哲兄弟(1999)
- 1 コッチェビとは
- 2 コッチェビの概要
- 3 概要
- 4 脚注
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