King's Indian Defence, Sämisch Variationとは? わかりやすく解説

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ゼーミッシュ・ヴァリエーション

(King's Indian Defence, Sämisch Variation から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/02 00:03 UTC 版)

ゼーミッシュ・ヴァリエーション
a b c d e f g h
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h

ゼーミッシュ・ヴァリエーション (Sämisch Variation) は、チェスオープニングの1つで、キングズ・インディアン・ディフェンス (1.d4 Nf6 2.c4 g6 3.Nc3 Bg7) の一変化である。1.d4 Nf6 2.c4 g6 3.Nc3 Bg7 4.e4 d6 5.f3で出来た形がゼーミッシュ・ヴァリエーションの基本形である[1][2]

白はクイーン側にキャスリングをし、キング側から黒を攻撃するオープニングである[3]

目次

バーン・システム

バーン・システム
a b c d e f g h
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h

5.… a6 6.Be3 c6[4]

アメリカ合衆国チェスプレーヤーであるロバート・バーンに由来した名前を持つオープニングである[5]。黒の6手目で出来た型がバーン・システムの基本形である[5]。黒の5手目と6手目は手順前後することがある[6]

バーン・システムでの白の7手目は7.Qd2、7.Nge2、7.Bd3、7.c5、7.a4と指す手もある[5]。7.Qd2は1962年ヴァルナで開催された第15回チェス・オリンピアードではボリス・スパスキー対ラリー・エヴァンズ戦及びウラスティミル・ホルト対バーン戦でともに白によって指された手で[5]、黒が7.… b5と指した後スパスキー対エヴァンズ戦では白のスパスキーが8.0-0-0と指し[7]、ホルト対バーン戦では白のホルトが8.Bd3と指した[7]。なお7.Qd2 b5に対して8.cbと指すと8.… abと指され黒がaファイルからの攻撃をすることが可能になるため白はクイーン側へのキャスリングが出来なくなる[8]

その他の変化

5.… 0-0 6.Be3 e5 7.d5 c5 8.g4 Ne8 9.h4 f5 10.gf gf 11.ef Bxf5 12.Bd3 e4 13.fe Bc8[9]

黒の5手目で5.… a6と指すとバーン・システムになる[3]。5.… c6と指しても手順前後でバーン・システムになる。5.… 0-0、5.… a6、5.… c6以外の黒の5手目としては5.… e5がある[3]

黒の6手目では他に6.… Nc6や6.… c5と指す手がある。

白の7手目では他に7.Nge2と指す手がある[10]。7.Bd3?と指すと7.… Ng4!と指され黒が指しやすい局面となる[10]

黒の7手目では他に7.… Nh5や7.… c6と指す手がある[10]。7.… Nh5と指すと8.Qd2 f5 9.0-0-0 Nd7 10.Bd3 Nc5 11.Bc2と進行する[10]。この手順中8.Qd2のところを8.g4と指すと黒に8.… Nf4と指される[10]。一方7.… c6と指すと8.Qd2 cd 9.cd a6と進行し黒はクイーン側からの攻撃を狙うことになる[10]

参考文献

脚注・出典

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  1. ^ 『定跡と戦い方』、156、159頁。
  2. ^ 『やさしい実戦集』、140-141頁。
  3. ^ a b c 『やさしい実戦集』、141頁。
  4. ^ 『やさしい実戦集』、141-142頁。
  5. ^ a b c d 『やさしい実戦集』、142頁。
  6. ^ スパスキー対エヴァンズ戦ではゼーミッシュ・ヴァリエーションの基本形から5.… c6 6.Be3 a6という手順でバーン・システムとなった。
  7. ^ a b 『やさしい実戦集』、142-143頁。
  8. ^ 『やさしい実戦集』、143頁。
  9. ^ 『定跡と戦い方』、159-160頁。
  10. ^ a b c d e f 『定跡と戦い方』、160頁。
  11. ^ ISBNコードは新装版のもの。



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