J.R.ヒルデブランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 05:03 UTC 版)
| J.R.ヒルデブランド J. R. Hildebrand | |
|---|---|
|  | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |  アメリカ合衆国 | 
| 生年月日 | 1988年1月3日(35歳) | 
| 出身地 |  アメリカ合衆国・カリフォルニア州サウサリート | 
| インディカー・シリーズでの経歴 | |
| デビュー | 2010 | 
| 所属 | エド・カーペンター・レーシング | 
| 車番 | 21 | 
| 過去所属 | ドレイヤー&レインボールド・レーシング パンサー・レーシング | 
| 出走回数 | 19 | 
| 優勝回数 | 0 | 
| ポールポジション | 0 | 
| ファステストラップ | 0 | 
| シリーズ最高順位 | 14位 (2011) | 
| 過去参加シリーズ | |
| 2009 2008-09 2007 2005-2006 2005 2004 | ファイアストン・インディ・ライツ A1グランプリ アトランティック・チャンピオンシップ U.S. F2000 フォーミュラ・パーマー・アウディ・オータムトロフィー SCCA フォーミュラ・ラッセル | 
| 選手権タイトル | |
| 2009 2006 2004 | ファイアストン・インディ・ライツ U.S. F2000 SCCA フォーミュラ・ラッセル | 
| 受賞 | |
| 2005 2011 | Team USA Scholarship インディ500ルーキー・オブ・ザ・イヤー | 
ジョン・R・ヒルデブランド・ジュニア (John R. Hildebrand Jr.、1988年1月3日 - ) は、アメリカ合衆国のレーシングドライバー。現在はIZOD インディカー・シリーズにパンサー・レーシングより参戦している[1]。ニックネームは「キャプテン・アメリカ」。彼は2011年のインディ500において最終周までトップを快走したものの、ターン4で外壁に接触し、最後の200ヤードでダン・ウェルドンに抜かれ2位になったことでよく知られる。また、ちょうど一ヶ月後にダン・ウェルドンが死亡したラスベガス・モーター・スピードウェイの大クラッシュで負傷した。
経歴
初期の経歴
ヒルデブランドは14歳のときにカートを始め、インフィニオン・レースウェイでジム・ラッセル・アライヴ・アンド・ドライヴ・チャンピオンシップに参加、その年に最初のレースだけで無く選手権にも勝利した。2003年にはジュニア80ccシフタークラスに参加、シリーズ2位となり同年末にジム・ラッセル・グラデュエイト・ランオフズを獲得、カートから本格的な4輪に参戦、2004年はフォーミュラ・ラッセルに参戦した。彼は選手権シリーズに勝ち続け、レッドブル・ドライバー・サーチに参加した。2005年にはパシフィックF2000に参加し、シリーズ2位となりルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得、チームUSAスカラーシップに選ばれ、フォーミュラ・パーマー・アウディ・オータムトロフィーにも参加、3位となる。2006年にはU.S.F2000ナショナル・チャンピオンシップに参戦、14戦中12戦に勝利しシリーズを支配した。
2006年の印象的な戦績でヒルデブランドはゴースライン・スカラーシップを得、AARWBA オールアメリカン・オートレーシング・ファーストチームに選出された。
 
   アトランティック・チャンピオンシップおよびインディ・ライツ
2007年、ヒルデブランドはニューマン・ワックス・レーシングに加入、チャンプカー・アトランティックに参戦した。シーズンランキング7位となり、これはアメリカ人ルーキーで最上位であった。シーズン終盤にはRLR-アンダーセン・レーシングからインディ・プロ・シリーズの2戦に参戦した。翌2008年はRLR-アンダーセンからインディ・ライツへと改名した同シリーズにフル参戦する[2]。4戦目のカンザスで初勝利を挙げ、同年はランキング5位でシーズンを終えた。
2009年、彼はディフェンディングチャンピオンチームのAGR-AFSレーシングと契約を交わす[3]。シーズンでは5度のポールポジション、4勝を挙げ、結局14戦目のシカゴランドでタイトルを獲得した。同年彼はブランズ・ハッチで行われたA1グランプリの最終戦にA1チーム・アメリカから参戦し4位を得た。彼は再びAARWBA オールアメリカン・オートレーシング・ファーストチームに選出された。
アメリカン・ル・マン・シリーズ
アメリカン・ル・マンシリーズに参戦しているジェノア・レーシングがヒルデブランドと契約、彼は2010年のアメリカン・ル・マン・シリーズ、LMPCクラスに同チームから出場した。彼はセブリング12時間とロングビーチ・グランプリに参戦した。
フォーミュラ1
2009年12月、ヒルデブランドはヘレス・サーキットで行われたフォース・インディアの3日間のテストに参加した。このテストで彼はポール・ディ・レスタとマシンを分け合った[4][5][6]。
インディカー
ヒルデブランドは2010年にインディカー・シリーズにデビュー、負傷したマイク・コンウェイの代役としてドレイヤー&レインボールド・レーシングから2戦に参加した。2010年12月14日、ヒルデブランドはパンサー・レーシングと複数年の契約を交わし、ナショナル・ガードのスポンサーを受けた4番車で2011年のインディカー・シリーズにフル参戦することが発表された[7]。
 
   このシーズンのインディ500では、ファイナルラップのターン3までトップを快走しながら、ルーキー優勝の大偉業目前の最後のターン4でクラッシュを喫してしまう。惰性でチェッカーを受けるも2位に終わり、大偉業を逃した。このことや、その後のレースでまたしてもターン4でクラッシュしたことが切っ掛けでそれ以降「ミスター・ターン4」というありがたくない二つ名を頂戴することになってしまった。
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記録
アメリカン・オープンホイール
アトランティック・チャンピオンシップ
| 年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 順位 | ポイント | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2006年 | ニューマン・ワックス・レーシング | LBH | HOU | MTY | POR | CLE1 | CLE2 | TOR | EDM | SJO | DEN | MTL | ROA Ret | 43位 | 2 | 
| 2007年 | ニューマン・ワックス・レーシング | LVG Ret | LBH Ret | HOU 7 | POR1 6 | POR2 9 | CLE 2 | MTT 9 | TOR Ret | EDM1 Ret | EDM2 5 | SJO 15 | ROA 9 | 7位 | 140 | 
| 2008年 | ジェノア・レーシング | LBH | LS | MTT | EDM1 | EDM2 | ROA1 | ROA2 | TRR | NJ | UTA | ATL Ret | 26位 | 7 | 
インディ・ライツ
| 年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 順位 | ポイント | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2007年 | RLR/アンダーセン・レーシング | HMS | STP1 | STP2 | INDY | MIL | IMS1 | IMS2 | IOW | WGL1 | WGL2 | NSH | MDO | KTY | SNM1 Ret | SNM2 Ret | CHI | 37位 | 18 | 
| 2008年 | RLR/アンダーセン・レーシング | HMS 10 | STP1 5 | STP2 2 | KAN 1 | INDY 24 | MIL 5 | IOW 8 | WGL1 Ret | WGL2 9 | NSH 4 | MDO1 5 | MDO2 6 | KTY 18 | SNM1 4 | SNM2 4 | CHI Ret | 5位 | 409 | 
| 2009年 | AGR-AFSレーシング | STP1 3 | STP2 Ret | LBH 1 | KAN 14 | INDY 2 | MIL 2 | IOW 6 | WGL 1 | TOR 2 | EDM 1 | KTY Ret | MDO 3 | SNM 1 | CHI 5 | HMS 2 | 1位 | 545 | 
インディカー・シリーズ
| 年 | チーム | シャシー | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 順位 | ポイント | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010年 | ドレイヤー&レインボールド・レーシング | ダラーラ | ホンダ | SAO | STP | ALA | LBH | KAN | INDY | TXS | IOW | WGL | TOR | EDM | MDO 16 | SNM 24 | CHI | KTY | MOT | HMS | 35位 | 26 | ||
| 2011年 | パンサー・レーシング | STP 11 | ALA 13 | LBH 17 | SAO 10 | INDY 2 | TXS1 23 | TXS2 18 | MIL 21 | IOW 4 | TOR 8 | EDM 11 | MDO 25 | NHM 21 | SNM 23 | BAL 19 | MOT 7 | KTY 20 | LVS C | 14位 | 216 | |||
| 2012年 | ダラーラ・DW12 | シボレー | STP 19 | ALA 15 | LBH 5 | SAO 7 | INDY 14 | DET 14 | TXS 5 | MIL 22 | IOW 22 | TOR 7 | EDM 21 | MDO 9 | SNM 8 | BAL 12 | FON 11 | 12位 | 119 | |||||
| 2013年 | STP 19 | ALA 17 | LBH 5 | SAO 15 | INDY 33 | DET1 | DET2 | TXS | MIL | IOW | POC | TOR1 | TOR2 | MDO | 25位 | 112 | ||||||||
| バラクーダ・レーシング | ホンダ | SNM 16 | BAL | HOU1 | HOU2 | FON 11 | ||||||||||||||||||
| 2014年 | エド・カーペンター・レーシング | シボレー | STP | LBH | ALA | IMS | INDY 10 | DET1 | DET2 | TXS | HOU1 | HOU2 | POC | IOW | TOR1 | TOR2 | MDO | MIL | SNM | FON | 26位 | 66 | ||
| 2015年 | CFHレーシング | STP | NLA | LBH | ALA | IMS 21 | INDY 8 | DET1 | DET2 | TXS | TOR | FON | MIL | IOW | MDO | POC | SNM | 31位 | 57 | |||||
| 2016年 | エド・カーペンター・レーシング | STP | PHX | LBH | ALA | IMS 22 | INDY 6 | DET1 | DET2 | RDA | IOW | TOR | MDO | POC | TXS | WGL | SNM | 23位 | 84 | |||||
| 2017年 | STP 13 | LBH 11 | ALA | PHX 3 | IMS 14 | INDY 16 | DET1 17 | DET2 18 | TXS 12 | ROA 16 | IOW 2 | TOR 13 | MDO 17 | POC 19 | GMP 18 | WGL 15 | SNM 14 | 15位 | 347 | 
- 1 同日に開催された
- 2 ノンタイトル戦
| 年 | チーム | 出走数 | ポールポジション | 勝利数 | 表彰台 (勝利以外)** | トップ10 (表彰台以外)*** | インディ500勝利数 | チャンピオン獲得数 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 5 | 44 | 0 | 0 | 1 | 14 | 0 | 0 | 
- ** 表彰台(勝利以外):2位または3位
- *** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで
インディ500
| 年 | シャシー | エンジン | スタート | フィニッシュ | チーム | 
|---|---|---|---|---|---|
| 2011年 | ダラーラ | ホンダ | 12 | 2 | パンサー・レーシング | 
| 2012年 | ダラーラ | シボレー | 18 | 14 | パンサー・レーシング | 
| 2013年 | ダラーラ | シボレー | 10 | 33 | パンサー・レーシング | 
| 2014年 | ダラーラ | シボレー | 9 | 10 | エド・カーペンター・レーシング | 
| 2015年 | ダラーラ | シボレー | 18 | 8 | CFHレーシング | 
| 2016年 | ダラーラ | シボレー | 15 | 6 | パンサー・レーシング | 
| 2017年 | ダラーラ | シボレー | 6 | 16 | エド・カーペンター・レーシング | 
A1グランプリ
(key) (太字はポールポジション、斜体はファステストラップ)
| 年 | エントラント | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | DC | ポイント | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2008年-09年 | A1チーム・アメリカ | NED SPR | NED FEA | CHN SPR | CHN FEA | MYS SPR | MYS FEA | NZL SPR | NZL FEA | RSA SPR | RSA FEA | POR SPR | POR FEA | GBR SPR 4 | GBR SPR 14 | 11位 | 24 | 
アメリカン・ル・マン・シリーズ
| 年 | エントラント | クラス | シャシー | エンジン | タイヤ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 順位 | ポイント | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010年 | ジェノア・レーシング | LMPC | オレカ・FLM09 | シボレー 6.2L V8 | M | SEB ovr:25 cls:2 | LNB ovr:7 cls:3 | MON | UTA | LIM | MID | AME | MOS | PET | 17位 | 36 | 
参照
- ^ Martin, Bruce. Made in America: Hildebrand Wins Indy Lights Title, versus.com, August 30, 2009
- ^ Hildebrand Joins RLR/Andersen Racing, SpeedTV.com, March 5, 2008
- ^ DiZinno, Tony. Hildebrand joins AGR/AFS juggernaut, Motorsport.com, November 13, 2008
- ^ “Rookietest Jerez: Analyse dag 1”. 2012年6月20日閲覧。 MotorRacingBlog.nl
- ^ http://joesaward.wordpress.com/2009/11/24/jr-hillebrand-and-paul-di-resta-test-for-force-india/
- ^ http://www.jrhildebrandracing.com/article.cfm?id=130
- ^ http://www.pantherracing.com/news/index.cfm?cid=40736
外部リンク
- Official Website
- IndyCar Driver Page
- IndyCar 36: JR Hildebrand - IndyCar documentary
| タイトル | ||
|---|---|---|
| 先代 ラファエル・マトス | ファイアストン・インディ・ライツ チャンピオン 2009 | 次代 ジャン=カール・ヴァーネイ | 
| 受賞や功績 | ||
| 先代 シモーナ・デ・シルベストロ | インディ500 ルーキー・オブ・ザ・イヤー 2011 | 次代 ルーベンス・バリチェロ | 
| アンドレッティ・オートスポーツ | チップ・ガナッシ・レーシング | チーム・ペンスキー | エド・カーペンター・レーシング | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 26 |  コルトン・ハータ | 28 |  ロマン・グロージャン | 8 |  マーカス・エリクソン | 10 |  アレックス・パロウ | 2 |  ジョセフ・ニューガーデン | 12 |  ウィル・パワー | 20 |  コナー・デイリー | ||
| 27 |  カイル・カークウッド | 29 |  デブリン・デフランチェスコ | 9 |  スコット・ディクソン | 11 |  マーカス・アームストロング  佐藤琢磨 | 3 |  スコット・マクラフリン | 21 |  リヌス・ヴィーケイ | ||||
| デイル・コイン・レーシング | A.J.フォイト・エンタープライズ | レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング | アロー・マクラーレン | メイヤー・シャンク・レーシング | |||||||||||
| 18 |  デイビッド・マルカス | 14 |  サンティノ・フェルッチ | 15 |  グラハム・レイホール | 45 |  クリスチャン・ルンガー | 5 |  パトリシオ・オワード | 7 |  アレクサンダー・ロッシ | 06 |  エリオ・カストロネベス | ||
| 51 |  スティング・レイ・ロブ | 55 |  ベンジャミン・ペターゼン | 30 |  ジャック・ハーベイ | 6 |  フェリックス・ローゼンクヴィスト | 60 |  サイモン・パジェノ | ||||||
| ユンコス・ホリンジャー・レーシング | |||||||||||||||
| 77 |  カラム・アイロット | ||||||||||||||
| 78 |  アグスティン・カナピノ | ||||||||||||||
| その他参戦ドライバー | |||||||||||||||
|  トニー・カナーン(アロー・マクラーレン)  ライアン・ハンター=レイ(ドレイヤー&レインボールド)  ステファン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド)  エド・カーペンター(エド・カーペンター)  マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ)  キャサリン・レッグ(レイホール)  R.C.エナーソン(アベル) | |||||||||||||||
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