II章 Abend
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:02 UTC 版)
夏休み。美術部前部長だった明石亘が以前から部費を使い込み、何に使うのか解らない備品を購入するなど、奇妙な行動を繰り返していたため、何を画策しているのか真琴が追及。その話を聞いた直哉も、偶然明石の動向についての情報を耳に挟んだ事などをきっかけに、明石が計画している事を調べ始める。やがて、かつて弓張学園で非常勤講師をしており、当時無名だった草薙健一郎が、学園内にある教会に描こうと計画していた壁画「櫻達の足跡」を、明石が再現するつもりであることを突き止める。直哉は明石の計画に協力。さらに2人の行動に気付いた真琴から、この計画を聞いた美術部員達が集まり、皆で「櫻達の足跡」を完成させる。 作業は学校に無断で夜間に行ったため、不法侵入、器物破損などの犯罪にあたるところだったが、校長である鳥谷紗希は「草薙直哉が主導して行われた事」ということにすることを条件に不問にすると言う。明石はこの壁画を完成させることで、弓張市に伝承として伝えられている「千年桜」を見たと言い張って噓つき呼ばわりされたことがある妹たちと、その妹たちを救ってくれた教会の神父を喜ばせるという目的が達成できたのだから、自分が作者として名を残す必要はないとし承諾する。そのため、明石が「櫻達の足跡」再現のために果たした多大な苦労と功績を知っていた直哉も、しぶしぶ受け入れた。
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