IA-32サポート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 09:05 UTC 版)
IA-32をサポートするため、Itaniumは特殊なジャンプ命令で32ビットモードに移行する。IA-32命令はItaniumの各機能ユニットで実行される。しかし、ItaniumはEPICスタイルの命令を高速に実行するよう設計されているため、アウト・オブ・オーダー実行機能を持っておらず、IA-32コードの実行はIA-64モードと比較してもPentium系プロセッサと比較しても非常に性能的に不利である。例えば、Itaniumの機能ユニットは通常のALUでの計算の副作用のため整数フラグを自動的には生成しないし、境界が整っていないメモリロードを複数続けて行うようにはできていない。LinuxやWindows上で動作するIA-32ソフトウェアエミュレーターがあるが、ハードウェアがIA-32モードで実行するよりもエミュレータで実行した方が約50%高性能である。 Windowsエミュレータはマイクロソフトから、LinuxエミュレータはNovellのようなLinuxベンダーから入手可能である。Itanium 2のMontecitoからはハードウエアデコーダは削除され、Extensible Firmware Interface (EFI) でIA-32エミュレータがロードされる様になった。
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