ハッシュ‐かんすう〔‐クワンスウ〕【ハッシュ関数】
ハッシュ関数
【英】hash function
ハッシュ関数とは、暗号化や誤り・改ざん検出などに使われる、あるデータからそのデータを要約する数列を生成する演算手法のことである。
ハッシュ関数における「データを要約する数列」とは、固定長の疑似乱数列である。これは、ルールのない乱数列のように見えるが、実際にはある理論によって求められているという性質をもっている。この数値はハッシュ値などと呼ばれることもある。
理想としては、異なるデータから異なるハッシュ値が生成されることが望ましいが、一般的にそれは難しい。実用的には、似ている2つのデータから似ているハッシュ値が生成されないことや、元のデータとハッシュ値が等しい別のデータが簡単には生成できないことなどの要件を満たす関数にすることで、信頼性や暗号化技術としてのセキュリティレベルなどを保っている。
代表的なハッシュ関数としては、与えられたデータに対して128ビットのハッシュ値を生成するSHA-1やMD5などを挙げることができる。
ハッシュ関数
(Hash Function から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/03 17:44 UTC 版)
ハッシュ関数 (ハッシュかんすう、英語: hash function) あるいは要約関数[1]とは、任意のデータから、別の(多くの場合は短い固定長の)値を得るための操作、または、その様な値を得るための関数のこと。ハッシュ関数から得られた値のことを要約値やハッシュ値または単にハッシュという。
- ^ https://kotobank.jp/word/要約関数-653412
- ^ "Robust Audio Hashing for Content Identification" by Jaap Haitsma, Ton Kalker and Job Oostveen
- ^ Bret Mulvey, Hash Functions. Accessed April 11, 2009
- ^ A. Z. Broder. Some applications of Rabin's fingerprinting method. In Sequences II: Methods in Communications, Security, and Computer Science, pages 143--152. Springer-Verlag, 1993
- ^ Bret Mulvey, Evaluation of CRC32 for Hash Tables, in Hash Functions. Accessed April 10, 2009.
- ^ Bret Mulvey, Evaluation of SHA-1 for Hash Tables, in Hash Functions. Accessed April 10, 2009.
- ^ Knuth, Donald (1973). The Art of Computer Programming, volume 3, Sorting and Searching. pp. 506–542
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