HMS Curacoa (D41)とは? わかりやすく解説

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キュラソー (軽巡洋艦)

(HMS Curacoa (D41) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 15:55 UTC 版)

キュラソー
HMS Curacoa, D41
防空巡洋艦に改装前の「キュラソー」
基本情報
建造所 ハーランド・アンド・ウルフ社造船所
運用者  イギリス海軍
艦種 軽巡洋艦
級名 シアリーズ級
艦歴
起工 1916年7月
進水 1917年5月5日
就役 1918年2月18日
最期 1942年10月2日・事故で沈没
要目
常備排水量 4,190ロングトン
満載排水量 5,200ロングトン
全長 450 ft (140 m)
水線長 425 ft (130 m)
最大幅 43.6 ft (13.3 m)
吃水 14 ft (4.3 m)
機関 ヤーロー重油・石炭混焼水管缶6基
+ブラウン=カーチス式直結タービン(高速・低速)2組2軸推進
出力 40,000 shp
最大速力 29.0ノット (53.7 km/h)
航続距離 4,400海里 (8,100 km)・15ノット時
乗員 327名
兵装 竣工時
アームストロング Mark XII 15.2 cm(45口径)単装速射砲5基
アームストロング Mark II 7.6 cm(40口径)単装高角砲2基
Marks VIII 4 cm(39口径)ポンポン砲1基
53.3 cm三連装魚雷発射管2基
1939年時
アームストロング Mark XVI 10.2 cm(45口径)連装高角砲4基
アームストロング Mark II 7.6 cm(40口径)単装高角砲4基
.50"/62ヴィッカース機関銃連装4基(1941年にエリコン 2 cm(76口径)単装機銃4丁に換装)
装甲 舷側:25~76 mm(水線部)
甲板:25 mm(主甲板)
司令塔:76 mm(最厚部)
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キュラソー英語: HMS Curacoa, D41)はイギリス海軍軽巡洋艦シアリーズ級。艦名はカリブ海キュラソー島に因む[要出典]。この名を持つ艦としては4隻目。

「キュラソー」は第二次世界大戦の間に事故で失われた。事故現場は1986年の戦跡保護法によって保護されている[1]

艦歴

防空巡洋艦時代の
「キュラソー」。

「キュラソー」は1916年7月にペンブルック・ドックのハーランド・アンド・ウルフ社で起工した。1917年5月5日に進水し、1918年2月18日に就役した。1919年5月13日、バルト海で触雷。修理後は大西洋艦隊地中海艦隊に所属。

1935年の映画『たった一人の海戦』(en)ではドイツの巡洋艦役として出演している[2]。第二次世界大戦の初期には本国艦隊に所属し、防空巡洋艦への改装中であった。改装完了後、1940年4月にノルウェーの戦いに参加、アンダルスネスで対空防御に4日間従事したが、4月24日にドイツ空軍機による爆弾投下で大きく損傷し、修理のためイギリスに帰還、作業は8月まで及んだ[3]

1941年8月、ノルウェー沖で損傷したフランス潜水艦「リュビ」を駆逐艦「ライヴリー」、「ライトニング」とともにダンディーまで護衛[4]

1942年10月2日、「キュラソー」はアメリカ陸軍第29歩兵師団[5]の兵20,000名近くを乗せた客船「クイーン・メリー」をアイリッシュ海で護衛していた。アメリカ兵達はヨーロッパ戦線への援軍であった[6]アイルランド島からおよそ60 km北方を航行中、「クイーン・メリー」は十分な距離を取らぬまま「キュラソー」の航路を横切った。「クイーン・メリー」は28ノットで「キュラソー」の船体中央部に衝突し、「キュラソー」は真っ二つに折られて沈没した。この事故により338名が死亡した。「クイーン・メリー」はUボートによる攻撃の危険を避けるためそのまま航行を続けた。数時間後に船団の先導艦が「キュラソー」の生存者99名を救助した。その中には艦長のジョン・W・バウドウッド大佐も含まれた[2][7][8]

事故原因はいくつかの要素が複合したものであった。「クイーン・メリー」の船長は護衛艦が「クイーン・メリー」の航路に従って航行し、調整を行うだろうという仮定をした[7]。他の船においては、「キュラソー」のバウドウッド艦長は追い越す船が譲らなければならないものだと考えていた。両船の航路が重なっており、「クイーン・メリー」の一等航海士は航路修正の必要を報告したが、船長はそれを命じるのを忘れていた。

「キュラソー」の喪失は戦時中だったため戦後まで報告されず、海軍は終戦後直ちにキュナード・ホワイト・スター・ラインを告発した[7]。最終的には控訴院にまで持ち込まれ、1947年に海軍の責任が三分の二、キュナード・ラインの責任が三分の一、という判決が確定した。

関連項目

脚注

  1. ^ SI2008/950. “Designation under the Protection of Military Remains Act 1986” (英語). The National Archives. Office of Public Sector Information. 2008年7月17日閲覧。
  2. ^ a b Great War Society (2008年7月). “St. Mihiel Trip-Wire: July 2008”. WorldWar1.com. 2009年8月10日閲覧。
  3. ^ Lt Cdr Geoffrey B Mason RN (2004年). “Service Histories of the Royal Navy Warships in World War 2”. Navy-Histories.net. 2009年8月10日閲覧。
  4. ^ Smith 2010, p. 117.
  5. ^ Balkoski, Joseph. Beyond the Beachhead. Stackpole Books. pp. 37–38. ISBN 0-8117-0221-9 
  6. ^ Brighton CSV Media Clubhouse (2004年6月11日). “Archives: HMS Curacao Tragedy”. BBC. 2009年8月10日閲覧。
  7. ^ a b c "Queen Mary / Curacoa Crash", Disasters of the Century. History Television, Canada.com Network. CanWest Media Inc, 2009.
  8. ^ uboat.net - Allied Warships - Light cruiser HMS Curacoa of the Ceres class

参考文献

  • Smith, Peter C. (2010), Fighting Flotilla: RN Laforey Class Destroyers in WW2, Pen & Sword, ISBN 978-1-84884-273-1 

参考図書

  • 世界の艦船 増刊第46集 イギリス巡洋艦史』(海人社)
  • 『世界の艦船 2010年1月号増刊 第718集 近代巡洋艦史』(海人社)

外部リンク

座標: 北緯55度50分 西経8度38分 / 北緯55.833度 西経8.633度 / 55.833; -8.633


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