HH-53B/C スーパージョリーグリーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:57 UTC 版)
「MH-53 (航空機)」の記事における「HH-53B/C スーパージョリーグリーン」の解説
ベトナム戦争での戦闘捜索救難(CSAR)任務において、アメリカ空軍は当初、H-43を投入していたが、これは元々が飛行場付近での救難用の機体であり、装備も航続性能も限定的であったため、次にCH-3Cを元にしたHH-3Eが開発された。こちらは大型の機体に装甲やドアガンを装備し、HC-130からの空中給油にも対応するなど性能は飛躍的に向上しており、「ジョリーグリーンジャイアント」として親しまれたものの、高温多湿のベトナムで、場合によっては山岳地でホバリングを強いられるという過酷な環境下では、同機ですら性能不足を否めない状況も発生した。 この問題に対して、アメリカ空軍は、海兵隊の新型輸送ヘリコプターであるCH-53 シースタリオンに着目した。1966年9月、CH-53Aの機体をもとにエンジンをT64-GE-3(出力2,297 kW / 3,080 shp)に換装するとともにHH-3Eと同様の装備を施したHH-53Bが発注されて、1967年6月より引き渡しが開始された。また1968年8月からは、エンジンをエンジンをT64-GE-7(出力2,927 kW / 3,925 shp)に換装したHH-53Cの引き渡しが開始された。これらの機体は、当初はその大きさに由来する「バフ」(Buffs: big, ugly, fat fellows)と称されていたが、後には「スーパージョリーグリーン」(Super Jolly Greens)と称されるようになった。 北ベトナム上空で、HC-130Pからの空中給油を受けるHH-53B 洋上でホバリングするHH-53C
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