GNPとGDPの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 03:03 UTC 版)
当該国の居住者主体を対象とする概念である「国民」を基準とする国民総生産 (GNP) に対し、その国内領土に居住する経済主体を対象とする概念である「国内」を基準とする国内総生産 (GDP) がある。 実質GNPと実質GDPとの差は小さく、同じ傾向を示す。 「国の実体経済」を表す指標としては、国民総生産 (GNP) よりも国内総生産 (GDP) が重視されるようになった。国民総生産は、国の経済活動を判断する上で有益な指標と考えられてきたが、1980年代ごろから「対外投資などを通じて海外での生産活動に貢献した報酬を含んでおり、本来の国の生産量を正確に計ることができない」という理由から、国内総生産という概念が用いられるようになってきた。 国連の1993SNAなどでもGNPの概念そのものがなくなっており、それに代わる概念として国民総所得(Gross National Income = GNI)が導入されている。
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