FTTH用ONU
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 08:01 UTC 版)
現在利用されているONUの大多数は、PON (Passive Optical Network、受動光ネットワーク)用の装置である。以下はIEEE 802.3ahで規定されているものについて記す。 基本的機能においてはIEEEの定めに従いONUは互換性を有する。実際には、OAM (Operating, Administration, Maintenance) メッセージによるファームウェアアップデートやSLA (Service Level Agreement、サービス水準合意) 設定情報等の交換が必要になるため、OLTとONUは1つのメーカーによる対になったセットが用いられる。 OLTから来る信号は時分割多重で複数のONUに送られる。個別のONUごとに暗号化キーを変えることにより、他のONU宛てのパケットを盗み取ることができないようになっていることが一般的である。そしてONUはルータ等からパケットを受信した場合、OLTに要求を出し、パケット送出のための時間をスケジュールしてもらう。そして他のONUのパケットと衝突することなくOLTへパケットを送ることができる (Point to Point Emulation)。 さらにONUは認証機能を有しており、勝手にONUを光ネットワークにつなげても通信ができないように配慮されている。その認証はMACアドレス認証、もしくはRADIUSによる認証が行われる。さらに外部に接続されるルータに対しても認証をOLTに行わせるための機構を備えるものもある。
※この「FTTH用ONU」の解説は、「光回線終端装置」の解説の一部です。
「FTTH用ONU」を含む「光回線終端装置」の記事については、「光回線終端装置」の概要を参照ください。
- FTTH用ONUのページへのリンク