イーデントン級救難艦とは? わかりやすく解説

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イーデントン級救難艦

(Edenton-class salvage and rescue ship から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 01:47 UTC 版)

イーデントン級救難艦
USS Edenton (ATS-1)
基本情報
種別 救難艦
建造所 イギリス、ブルーク・マリーン
運用者  アメリカ海軍
 大韓民国海軍
建造期間 1968年-1972年
就役期間 1971年-1996年(アメリカ海軍)
1996年-(韓国海軍)
計画数 5隻 (うち2隻中止)
建造数 3隻
要目
基準排水量 2,592 t
満載排水量 4,300 t
長さ 86.10m
15.24m
吃水 5.18m
主機 PAXMAN 12 YLCMディーゼルエンジン 4基(6,000馬力)2軸
速力 17kt
航続距離 13ktで10,000nm
乗員 117名(うち士官7名)
兵装 12.7mm機関銃2基
レーダー SPS-53航海用 1基
SPS-64(V)9航海用 1基
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イーデントン級救難艦(Edenton Class Salvage and Rescue Ship)は、アメリカ海軍の救難艦。救難と曳船を主要任務とする。5隻計画されたが2隻キャンセルとなり、3隻がイギリスで建造された。

概要

艦の前後に各1基デリック式のクレーンを装備しており、外観上の特徴ともなっている。各クレーンは前部で10t、後部で20tの容量がある。

他に救難装備として、4点係留ブイ、再圧タンクを備えており、艦艇の曳航、深度260mまでの潜水艦救難作業、重量270t、水深40mまでの重量物引き揚げ、消火など、多様な救難任務に従事することが可能である。

同型艦

沿岸警備隊へ移管

USCGC アレックス・ヘイリー

1番艦のイーデントンは、1996年退役後沿岸警備隊へ移管され、アレックス・ヘイリー(USCGC Alex Haley WMEC-39)に改名カッターとして再就役した。

引渡後改装が行われ、艦前後のクレーンを始め救難設備は撤去、後部にはヘリコプター用の格納庫と発着甲板を新設、SPS-40対空レーダーTACANMk 38 25 mm 機関砲2基を新たに搭載している。

韓国海軍へ引渡

2番艦のビューフォートと3番艦のブランズウィックは、1996年退役後韓国海軍へ引渡され、それぞれATS-27 平澤(ピョンテック、ROK Pyongtaek)、ATS-28 光陽(クァンヤン、ROK Kwangyang)と名を改め、同海軍で引続き救難任務に就いた。引渡に際しクレーンを換装している。2016年までに二隻とも退役し、「平澤」は平沢市で展示される予定。

番号 艦名 起工 進水 就役 退役 備考
ATS-1 イーデントン
Edenton
1967年
3月27日
1968年
5月15日
1971年
3月23日
1996年
3月29日
アメリカ沿岸警備隊へ移管、アレックス・ヘイリー(USCGC Alex Haley WMEC-39)に改名。
ATS-2 ビューフォート
Beaufort
1968年
2月19日
1968年
12月1日
1972年
1月22日
1996年
3月8日
1996年8月29日韓国へ引渡、ATS-27 平澤(ピョンテック、ROK Pyongtaek)に改名。2016年退役。
ATS-3 ブランズウィック
Brunswick
1968年
5月27日
1969年
10月14日
1972年
12月19日
1996年
12月12日
1997年2月7日韓国へ引渡、ATS-28 光陽(クァンヤン、ROK Kwangyang)に改名。2015年に退役。
ATS-4 建造中止
ATS-5

関連項目

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