ERM II 対象通貨の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 17:42 UTC 版)
「欧州為替相場メカニズム」の記事における「ERM II 対象通貨の状況」の解説
2004年5月1日、欧州連合に新規加盟した国の10の中央銀行が ERM II 中央銀行協定を締結し、各国通貨は異なる相場で ERM II の対象となることが相互に承認された。 エストニア・クローン、リトアニア・リタス、スロベニア・トラルは2004年6月28日に、キプロス・ポンド、ラトビア・ラッツ、マルタ・リラは2005年5月2日に、スロバキア・コルナは2005年11月28日にそれぞれERM IIの対象となった。 ユーロを導入していない加盟国は、ユーロ圏入りの最低2年前までに ERM II に参加する(つまりERM II に参加してから2年以上経過することがユーロ導入の条件の一つである)ことが求められている。スロベニアは2007年にユーロを導入しているため、スロベニア・トラルは ERM II の対象から外れた。また、2008年1月1日にマルタ・リラとキプロス・ポンドが、2009年1月1日にスロバキア・コルナが、2011年1月1日にエストニア・クローンが、2014年1月1日にラトビア・ラッツが、2015年1月1日にリトアニア・リタスがユーロに移行し、ERM II の対象から外れた。 ブルガリアとクロアチアは2020年7月10日にERM IIに加盟した。 ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニアと、スウェーデンはERM II に加盟していない。スウェーデンは通貨切り替えに必要な収斂基準を満たすために ERM II 参加が予定されているが、1990年代初頭に深刻な通貨危機を経験したため、 ERM II 参加を渋っている。
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