Cobalt(III) fluorideとは? わかりやすく解説

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ふっ化コバルト

分子式CoF3
その他の名称Cobalt(III) fluoride、三ふっ化コバルト、ふっ化コバルト(III)、Cobalt fluoride、ふっ化コバルト、Cobalt(III) trifluoride
体系名:コバルト(III)トリフルオリド


フッ化コバルト(III)

(Cobalt(III) fluoride から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/21 06:52 UTC 版)

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フッ化コバルト(III)
識別情報
CAS登録番号 10026-18-3
特性
化学式 CoF3
モル質量 115.93 g/mol
密度 3.88 g/cm3
融点

926 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フッ化コバルト(III)(フッかコバルト さん、cobalt(III) fluoride)は、化学式が CoF3無機化合物である。反応性の高い吸湿性茶色の固体で、有機フッ素化合物の合成に使われる[1]

合成

実験室では塩化コバルト(II)フッ素を250°Cで反応させることによって合成する。

この過程は酸化還元反応であり、Co2+ が Co3+ へと酸化されるとともに Cl も Cl2 へと酸化される。同様にフッ素を使うことにより、酸化コバルト(II) CoO や フッ化コバルト(II) からもフッ化コバルト(III) を合成できる。

反応

フッ素化剤

CoF3 は強力なフッ素化剤であり、反応後にフッ化コバルト(II) CoF2 を生成する。と接触すると分解し、酸素を放出する。

吸湿

CoF3 は吸湿性であり、錯イオン [CoF6]3− に変換することもできる。これは高スピン型八面体コバルト(III) 錯体の稀な例である。

スラリー状の CoF3 は、炭化水素のペルフルオロカーボンへの変換に使われる。

この反応ではしばしば転位反応など他の化学反応と同時に起こる[1]。関連した試薬にKCoF4があり、こちらの方がより選択性が高い[2]

出典

  1. ^ a b Coe, P. L. (2004). "Cobalt(III) Fluoride." In Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis. Paquette, L. ed. J. Wiley & Sons: New York. doi:10.1002/047084289.
  2. ^ Coe, P. L. (2004). "Potassium Tetrafluorocobaltate(III)." In Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis. Paquette, L. ed. J. Wiley & Sons: New York. doi:10.1002/047084289.

関連項目

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