CERN HTTPdとは? わかりやすく解説

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CERN httpd

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 03:28 UTC 版)

CERN httpd
開発元 CERN / World Wide Web Consortium
初版 1990年12月24日
最新版
3.0A / 1996年7月15日[1]
プログラミング
言語
C
対応OS UNIX, Unix系
サポート状況 終了
種別 Webサーバプロキシ
ライセンス MIT Copyright Statement with acknowledgement to CERN
公式サイト www.w3.org/Daemon/
テンプレートを表示

CERN httpd(後に W3C httpd とも)は、ティム・バーナーズ=リー、アリ・ルオトネン[2]ヘンリク・F・ニールセン英語版が1990年からCERNで開発しはじめたWebサーバHTTP デーモン)である[1]Cで書かれており、世界初のWebサーバとして[3]1990年のクリスマスに誕生した[4]

歴史

ティム・バーナーズ=リーはCERNでこのNeXTcubeを使い、最初のWebサーバとした。

CERN httpd は元々はNeXTSTEPの動作するNeXTcube上で開発され、その後他のUnix系オペレーティングシステムOpenVMSに移植された。ウェブプロキシサーバとしても設定可能だった[1][3]。1991年6月、Version 0.1 をリリース[5]。同年8月、バーナーズ=リーがニュースグループ alt.hypertext にて、CERNのFTPサイトからこのサーバデーモンや他の World Wide Web 関連ソフトウェアのソースコードが入手可能であることを公表した[6]

このサーバはサンアントニオで開催された HyperText 91 で発表され[7]CERN Program Library (CERNLIB) の一部とされた[8][9][10]

その後のバージョンはlibwwwライブラリをベースとしている[2]。後にW3Cが開発を引き継ぎ、1996年7月15日の Version 3.0A を最後に開発を終了した[1]。1996年以降、W3CはJavaベースのWebサーバ Jigsaw の開発に注力している[11]

脚注

  1. ^ a b c d Official CERN httpd page
  2. ^ a b Kahan, José (1999年8月5日). “Why Libwww?”. World Wide Web Consortium. 2010年6月15日閲覧。
  3. ^ a b The Server Guide: CERN httpd[リンク切れ]
  4. ^ History of the Web[リンク切れ]
  5. ^ Change History for httpd
  6. ^ Stewart, Bill. “Tim Berners-Lee, Robert Cailliau, and the World Wide Web - Web development”. Living Internet. 2010年7月26日閲覧。
  7. ^ HyperText 91”. World Wide Web Consortium. 2012年6月15日閲覧。
  8. ^ How the web began”. CERN (2008年). 2010年7月25日閲覧。
  9. ^ Stewart, Bill. “Tim Berners-Lee, Robert Cailliau, and the World Wide Web - Berners-Lee”. Living Internet. 2010年7月21日閲覧。
  10. ^ Robert Cailliau (2010年7月21日). “A Short History of the Web”. NetValley. 2010年7月21日閲覧。
  11. ^ Baird-Smith, Anselm (1996年4月). “W3C Activity: The CERN server”. World Wide Web Consortium. 2010年7月21日閲覧。

関連項目

外部リンク




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