H2O (Webサーバ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/02/16 05:15 UTC 版)
| 作者 | |
|---|---|
| 初版 | 2015年2月18日[1] |
| 最新版 | |
| リポジトリ | |
| プログラミング 言語 |
C言語 |
| 対応OS | Unix系 |
| 種別 | Webサーバ |
| ライセンス | MITライセンス |
| 公式サイト | h2o |
H2Oは、フリーかつオープンソースのWebサーバソフトウェアである。
C言語で書かれており、MITライセンスの条件に基づいて配布されている。
概要
HTTP/2とTLSを前提として設計が行われており、優先度制御やサーバプッシュなどのHTTP/2の技術を最大限に活用することで、nginxなどの従来のWebサーバソフトウェアと比較して大幅に優れた処理速度を実現している[3]。
特徴
H2Oの主な特徴は下記の通りである[4]:
- HTTP/1.0及びHTTP/1.1のサポート
- HTTP/2のサポート
- HTTP/3のサポート (実験的)
- TCP Fast Open
- TLSのサポート
- 静的ファイルの提供
- FastCGIのサポート
- リバースプロキシ
- mrubyによる拡張 (Rackベース)
- 緩やかな再起動と自己アップグレード
歴史
H2Oは2014年7月にDeNA社内のモバイルゲーム用サーバとして奥一穂を中心に開発が開始された[5]。 2014年12月に最初のバージョン (0.9.0) がリリースされ、HTTP/2の仕様が正式に承認された2015年2月に最初の安定版がリリースされた[6]。
脚注
- ^ Kazuho Oku (2015年2月19日). “H2O, the new HTTP server goes version 1.0.0 as HTTP/2 gets finalized”. Kazuho's Weblog. 2020年8月1日閲覧。
- ^ "Release 2.2.6"; 閲覧日: 2019年8月13日; 出版日: 2019年8月13日.
- ^ 原田美穂 (2015年12月8日). “Nginxより高速、HTTP/2サーバー「H2O」”. ＠IT. 2020年8月1日閲覧。
- ^ “H2O - the optimized HTTP/2 server”. DeNA. 2020年8月1日閲覧。
- ^ Kazuho Oku (2015年1月27日). “H2O - making HTTP better”. SlideShare. 2020年8月1日閲覧。
- ^ Kazuho Oku (2016年2月5日). “ウェブを速くするためにDeNAがやっていること - HTTP/2と、さらにその先”. SlideShare. 2020年8月1日閲覧。
関連項目
- Fastly - H2Oの世界最大の利用者であり、奥一穂が2017年1月から所属している。
外部リンク
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