Internationalization_Tag_Setとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Internationalization_Tag_Setの意味・解説 

Internationalization Tag Set

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/27 19:12 UTC 版)

Internationalization Tag Set
拡張子.its[1]
MIMEタイプapplication/its+xml[1]
タイプコードTEXT
マジック
ナンバー
なし[1]
開発者World Wide Web Consortium
初版2007年4月3日 (2007-04-03)[2]
最新版
2.0
(2013-10-29)
種別国際化・地域化
派生元XML
ウェブサイトwww.w3.org/TR/its20/

国際化タグセット[3]: Internationalization Tag Set; ITS)は、XMLを基盤とした文書の国際化翻訳地域化を支援する為のW3C勧告である[4][5]

来歴

  • 2005年1月7日、W3Cが国際化活動を始めると発表した[6][7]
  • 2007年4月3日、ITS第1版がW3C勧告となった[2]
  • 2013年10月29日、第2版がW3C勧告となった[4]

機能

文書の例も参照) 国際化・地域化にあたって文書の特定部分を翻訳しないなどの規則をXPath式を用いて適用できる。 また(多くはXML名前空間を伴なった)属性を用いて、要素毎に個別の規則を指定することもできる。 その他にも、翻訳者向けに注釈を付けることもできる。

また、国際化・地域化を持たないXMLの拡張語彙群に対して、そのような〔国際化・地域化〕機能を提供することにも用いられる[8][注釈 1]

国際化タグセットを組み込んだ文書の例を示す(W3C勧告中の例を改変して引用)。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja"
  xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
	<meta charset="UTF-8"/>

	<title>国際化タグセットの例</title>

	<script type="application/its+xml">
<its:rules version="2.0"
  xmlns:its="http://www.w3.org/2005/11/its"
  xmlns:h="http://www.w3.org/1999/xhtml">
	<its:translaterule translate="no" selector="//h:code"/>
</its:rules>
	</script>
</head>
<body>
	<p>地の文は翻訳されるべきだが,例えば「<code>main</code>関数」といった記述などは
	翻訳されるべきではない(機械処理の意味が変わってしまうので)。
	その為に広域規則を用いて<code>&lt;code&gt;</code>要素を翻訳しないように設定している。
	<code>&lt;code&gt;</code>要素であっても翻訳すべき場合は
	<code>&lt;translate&gt;</code>属性に<code>yes</code>を指定する。
	例えば: <code translate="yes">警告</code>など。
	</p>
</body>
</html>

脚註

注釈

  1. ^ 例えば、DocBook(最新第5版まで)はそれ自体にはルビ関連の要素・属性等は存在しないが、国際化タグ集合を共に利用できる為、以下のように
    <book
      xmlns="http://docbook.org/ns/docbook";
      xmlns:its="http://www.w3.org/2005/11/its";
      version="5.0">
     <title>...</title>
     <chapter>
      <title>...</title>
      <para>この本は <its:ruby>
        <its:rb>慶応義塾大学</its:rb>
        <its:rp>(</its:rp>
        <its:rt>けいおうぎじゅくだいがく</its:rt>
        <its:rp>)</its:rp>
       </its:ruby>の歴史を説明するものです。</para>
     </chapter>
    </book>
    

    ルビを明示することが可能となる[8]

出典

参考文献

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Internationalization_Tag_Set」の関連用語

Internationalization_Tag_Setのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Internationalization_Tag_Setのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのInternationalization Tag Set (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS