CD-RTOS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 06:46 UTC 版)
CD-RTOSとは、CompactDisk - Real-Time Operating Systemの略である。アメリカのMicroware社(現RadySys社)が販売しているOS-9/68000 Ver.2.3が元に、主要な版であるCD-RTOS Ver.1.1は、OS-9 Ver.2.4.3がベースとなっている。実際は、CD-iのためのモジュールをいくつか追加したOS-9そのものである。追加されたファイルマネージャは、UCM(DSM+PSL)、CDFM、NVFMである。動画再生機能は、CD-i/RAVE(RealTime Audio/Visual Extension)と呼ばれる別のモジュールで提供される。 CD-RTOSの特徴 リアルタイム・マルチタスク - ゲーム中CDの読み込みなど待たされずに操作が可能。 モジュール構造 - ビデオ再生機能、ユーザインタフェース機能など、自由に交換、更新が可能。 安定性 - 充分に枯れたOSを基本としているため、フリーズなどとは無縁。 通常のOS-9から追加されたモジュール UCM(User Communication Manager) - グラフィック、MMIを管理する。 CDFM(CompactDisk File Manager) - グリーンブック規格のCDの読み込みを行う CSD(Configuration Status Descriptor) - CD-iプレイヤーの機種ごとの差異を吸収するための管理データを保持する。 NVFM(Non-volatile File Manager) - セーブデータを管理するためのデータファイルを保持する不揮発性ファイルマネージャ。 MPFM - MPEG-1ファイルを再生するためのファイルマネージャモジュール、実際のMPEG再生LSIのドライバと分離した構造になっており、汎用性が高い。
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