CD-4と一般的なステレオ再生装置、ソフトの互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:17 UTC 版)
「4チャンネルステレオ」の記事における「CD-4と一般的なステレオ再生装置、ソフトの互換性」の解説
一般的なステレオ再生装置において20kHz以上の再生が困難であった当時の性能からして、2チャンネルレコード再生装置との互換性を考慮した規格といえる。しかし1970年代後半より後にみられる高性能な再生装置において、逆を言えばCD-4には対応しないステレオ若しくはモノフォニックの再生装置を用いてCD-4の音楽ソフトを再生させる場合には、リアチャンネルの合成差信号が記録されている15kHz以上の周波数帯域(20kHzから50kHz)を除去する必要がある。 CD-4対応のシステムでステレオ若しくはモノフォニックのソフトを再生する場合は、ソフトに高音成分が4chの信号と判断される可能性があるが、CD-4デモジュレーターは、差信号のパイロットキャリアを連続的に受信することで、CD-4へ自動切り替えを行うので、実際には問題は少ない。切り替えスイッチで2chにすれば安定した再生が望める。 2chステレオとの互換性や、完全独立4chステレオ規格であることから、開発メーカーの日本ビクターをはじめ、松下電器産業(現・パナソニック)、シャープ、三洋電機、パイオニア(ホームAV機器事業部。現・オンキヨーホームエンターテイメント)など家電メーカー、ビクター音楽産業(現・JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)、テイチク(現・テイチクエンタテインメント)などのレコードメーカーがCD-4を採用した。
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