ブリッジ回路
電気的な量を測定するのに用いられる回路で、抵抗、静電容量、インダクタンス、周波数などの値を入力側のインピーダンスに合わせて精密に測ることができる。4つの抵抗を4角形状に組み合わせて平衡回路としたホイートストンブリッジがもっとも有名で、対角線の位置に電源を入力し、ほかの対角線に電流計を置く。4辺の抵抗のいずれかを調整して電流がゼロになったところを平衡点とする。これを基本に多くの回路や電子部品、計測器が開発されている。交流電圧を直流電圧に変換するダイオードによる両波整流ブリッジ回路もある。
ブリッジ回路
(Bridge circuit から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/12 17:03 UTC 版)
ブリッジ回路(ブリッジかいろ、bridge circuit)とは、ある導線からの電流が2つの並列回路に分かれたあと別の1つの導線で再結合し、閉回路を形成している電気回路である。当初は計測に使われていたが、電源回路でも使われる。
最もよく知られているブリッジ回路は、電気抵抗の計測に使われるホイートストンブリッジである。サミュエル・ハンター・クリスティが発明し、チャールズ・ホイートストンが改良した。4つの抵抗器が四角形に接続されていて、そのうち1つが未知の抵抗器 (Rx) 、別の1つは可変抵抗器 (R2) 、残りの2つは固定抵抗器 (R1,R3) である。ある対角 (A,C) には電池などの電源を、別の対角 (D,B) には検流計 (VG) を接続して、検流計がゼロを示すように可変抵抗器を調節する。この時、可変抵抗器の値と隣の抵抗器の値の比率 (R2/R1) と、未知の抵抗器と隣の抵抗器の値の比率 (Rx/R3) が等しいことから、未知の抵抗器 (Rx) の値を求めることができる。
交流回路のインピーダンス測定にもホイートストンブリッジが応用され、ウィーンブリッジ、マクスウェルブリッジ、ヘビサイドブリッジなどが開発された。どれも同じ原理で動作し、同じ信号源に接続されている2つのポテンショメータからの出力を比較する。
電源回路におけるブリッジ回路(ブリッジ整流器とも)とは、ダイオード(または類似の素子)を組み合わせて電流を整流する回路である。交流の電流を直流の電流に変換したり、直流電源のプラス・マイナスをどちらに接続しても構わないようにするために使われる。
直流モーターの制御では、Hブリッジ回路を使って回転方向を制御することがある。
関連項目
- フォンターナブリッジ
- ダイオードブリッジ
- ホイートストンブリッジ
- ケルビンダブルブリッジ
- ゾーベルネットワーク
- マクスウェルブリッジ
- コールラウシュブリッジ
- ファントム回路
- ウィーンブリッジ発振器
- ラティスフィルター
- 電気抵抗の測定
- 検流計(ガルバノメータ)
- 分圧回路
外部リンク
- Bridge circuits - Chapter 8 from an online book.
「Bridge circuit」の例文・使い方・用例・文例
- Bridgewater CaféのYuki です。
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