けいか (瓊花)





●中国の江蘇省、揚州市が原産です。隋から唐の時代、「瓊花(チウンホア)」は「玉蘂」とも呼ばれ、その芳香のある黄白色の花が愛でられたといいます。ただ不稔であったために、「聚八仙」という台木に接ぎ木して増やしていたそうですが、やがて元軍の進入とともに絶え、その後は残った台木の「聚八仙」が「瓊花」と呼ばれるようになったといいます。わが国では、鑑真和上の縁で揚州市・大明寺から贈られたものが奈良県の唐招提寺や飛鳥寺などに植栽されています。「ムーシュウチュウ(木綉球)」の近縁種で、高さは4メートルほどになり、葉は卵形から楕円形の革質で、縁には細かい鋸歯があります。4月から5月ごろ、白色の両性花とまわりに8個の真っ白な装飾花を咲かせます。別名で「ハッセンカ(八仙花)」とも呼ばれます。写真中2は時期はずれで、周りの装飾花が見られません。種名札は簡体で「王扁に京・花」と書かれています。
●スイカズラ科ガマズミ属の半常緑低木で、学名は Viburnummacrocephalum f. keteleeri。英名は Qiong-hua, Baxian-hua。
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