BTRON1・BTRON2・BTRON3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:21 UTC 版)
「BTRON」の記事における「BTRON1・BTRON2・BTRON3」の解説
古い順に示す。BTRONプロジェクトでは、まず松下電器産業とパーソナルメディアにより、後述するCECマシン等を想定した16ビットCPU286への実装である「BTRON286」が試作された。これの仕様が「BTRON/286」であり、パーソナルメディアの「1B」の仕様である「BTRON1」に引き継がれている。BTRON1の仕様書としては、OSのAPIを記した『BTRON1プログラミング標準ハンドブック』と、『BTRON1仕様ソフトウェア仕様書』がある。 BTRON2は、TRONチップへの実装を企画したもので、仕様書のみが作成、出版されている。富士通製のTRONチップ搭載評価機への実装が予定されており、「2B」という名前が出ている。特徴として、メモリやプロセス、スレッドのようなOSの管理する計算機資源全てを、BTRONの特徴である実身/仮身モデルで扱う、という点が挙げられる。 SIGBTRONのTRONチップマシンMCUBEには、32ビット化し、マイクロカーネルにITRON仕様RTOS(「ItIs」をベースにモディファイしたもの)を使用した「3B」が実装された。3Bおよび、超漢字などに使われている「B-right」の仕様が「BTRON3」である(現在、マイクロカーネルはI-rightとなっている)。B-right/Vが準拠している仕様が、BTRON3仕様として公開されている。
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