B型肝炎ウイルス感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 22:20 UTC 版)
「エムトリシタビン」の記事における「B型肝炎ウイルス感染症」の解説
エムトリシタビンはB型肝炎ウイルス(HBV)に対して臨床活性を示すが、HBV感染の治療に関しては、FDAによって承認されていない。 慢性HBV感染症の患者では、エムトリシタビン治療により、組織学的、ウイルス学的、および生化学的に有意な改善が見られる。治療中のエムトリシタビンの安全性プロファイルは、プラセボの安全性プロファイルと同様である。 エムトリシタビンは、他のすべてのFDA承認薬と同様に、HIV感染もHBV感染も治癒するものではない。 HBV感染患者を対象とした研究では、治療を中止したエムトリシタビン治療を受けた患者の23%で感染症の症状が再発した。慢性(chronic) HIV感染者を対象とした研究では、被験者が治療を中止したときにもウイルスの複製が再開する。HIV感染の治療に使用される薬物と同様に、HBV感染の治療に使用される薬物は、薬物耐性株の進化を防ぐために、組み合わせて使用する必要がある。 エムトリシタビンと他の抗HBV薬との併用の有効性は、まだ確立されていない。
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