Antarctosaurus wichmannianus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/11/15 18:41 UTC 版)
「アンタルクトサウルス」の記事における「Antarctosaurus wichmannianus」の解説
この属のタイプ種であり、地質学者R. Wichmannにより発見された化石に基づいて1929年に命名された。種小名はWichmannに献名されたものである。 フォン・ヒューネは大きな骨の集合を記載するのにA. wichmannianusの名を使用したが、現在ではこの化石はアルゼンチン、リオネグロ州、アナクレート累層(en)で発見されたもので、カンパニア期、8300万年前から8000万年前のものと考えられている。脳函、下顎骨などを含むいくつかの頭骨の断片が記載されている。この恐竜のものとされる他の骨には頸椎、尾椎、肋骨、多数の足の骨が含まれている。 大腿骨の一つは長さ1.85 mで、これから体重34 tと推定される。 これらの化石の大部分は関連なく累層内のいたるところにばらばらに散らばっていたものである。それゆえ、多くの研究者には同じ種に属すものではないと結論されている。特に、非常に角ばった下顎はニジェールサウルスに似たレッバキサウルス科(Rebbachisauridae)に属すものによく見られるものである。しかし、明らかにティタノサウルス類の骨格と伴って発見されボニタサウラ(Bonitasaura)の顎も似た形状をしており、この下顎も結局A. wichmannianusのものなのかも知れない。ティタノサウルス類の同じ種に属しているわけではないかもしれないが、頭骨の後部や骨格のその他の部分にはティタノサウルス類となすことが出来る。(皮骨の装甲がなかったものの、顎を除く)A. wichmannianusの骨格はティタノサウルス類の中のグループであるリトストロティア(lithostrotia)に属しているとみなすことが出来る。この種はまた特にその中のネメグトサウルス科(nemegtosauridae)に属してる可能性も見出せる。
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