82式地上レーダ装置 JPPS-P10
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/28 08:35 UTC 版)
82式地上レーダ装置(はちにしきちじょうレーダそうち)JPPS-P10は、陸上自衛隊で使用されていた富士通が製作していた戦場監視用レーダである。後に地上レーダ装置2号と改称した[1]。
| 種別 | ノンコヒーレント・パルス・ドップラー・レーダー |
|---|---|
| 目的 | 捜索・捕捉用 |
| 開発・運用史 | |
| 開発国 | |
| 就役年 | 1982年 |
| 送信機 | |
| 周波数 | Xバンド |
| パルス幅 | 0.5マイクロ秒 |
| パルス繰返数 | 10,000 pps |
| 送信尖頭電力 | 25ワット |
| アンテナ | |
| アンテナ利得 | 29デシベル |
| ビーム幅 | 水平4.4°×垂直3.4° |
| 走査速度 | 20°/秒または10°/秒 |
| 方位角 | 捜索モード: 30° |
| 探知性能 | |
| 探知距離 | 10 km (大型車両) 8 km (中・小型車両) 5 km (人) |
| 精度 | 距離 ±25m(移動目標: 大型車両,距離2500m未満) ±1%(移動目標:大形車両,距離2500m以上) |
| 分解能 | 方位 20ミル以下(移動目標: 大型車両,距離500m) |
| その他諸元 | |
| 重量 | 全構成品 41.2 kg |
概要
構成
- 送受信機 JRT-P12(19.5 kg)[2]
- 三脚架 JLG-P1(8.5 kg)[2]
- 電池箱 JCH-P2(5.6 kg) - リチウム電池。なお自動車用蓄電池も使用できる[2]。
- たい頭受話器 JHS-P1 - ヘッドフォン型レシーバー。2個を備えている[2]。
- 眼鏡 JMX-V1 - 送受信機の側面に設置して、装置の方位角および高低角の設定を行える[2]
- その他ケーブル類
各構成品に分解しての人力担送が可能であり、使用時には、送受信機を三脚上に架して地上に設置する。また整備性向上のため、送受信機はユニット化されている。動作モードとしては、探知モードと捕捉モードがある[2]。
参考文献
関連項目
- 陸上自衛隊の装備品一覧
- 85式地上レーダー装置 JTPS-P11(地上レーダ装置1号) - より大型で車載式の戦場監視装置。
- 82式地上レーダ装置 JPPS-P10のページへのリンク