730シィーシィーパークとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 730シィーシィーパークの意味・解説 

730シィーシィーパーク

(730交差点 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 14:47 UTC 版)

730記念碑
地図
730シィーシィーパークの位置

730シィーシィーパーク(ナナサンマルシィーシィーパーク)は、沖縄県石垣市にある公園。公園名の由来となっている730交差点国道390号の起点となる交差点であり、日本国道網における最西端にあたる。

概要

戦前の沖縄県は日本国内の他の地域と同じく自動車は左側通行であったが、沖縄戦終了直後の1945年6月24日に、沖縄を占領下に置いたアメリカ軍により右側通行に変更されていた。「730」の名称は、1972年沖縄返還後、1978年7月30日をもって県内全域で日本本土同様の左側通行に戻したことに由来する[1][2]。当時、沖縄には鉄道はなく純然たる車社会であったことから、7月30日は沖縄県民にとって忘れ得ぬ日付となっている[2]

当日は、6時に経過措置終了を知らせる消防署のサイレンと石垣港に停泊する船の汽笛が鳴らされ、県外からの応援71名を含む総勢164名の警察官および民間指導員が終日、本交差点を通過する自動車に左側通行を指導した[3]。この際に大きな事故も無くスムーズに左側通行への移行が完了したことを祝して、一般国道網の西の最果てに位置する国道390号起点・730交差点に「730記念碑」が立てられた[4]。この記念碑には、道路が右側通行から左側通行に切り替わることを示すマークと「730」の数字が入っている[5]2008年7月30日には30周年記念事業として、石碑一帯の両脇に一対のシーサーを設置して公園化し、新たに「730シィーシィーパーク」と命名された[3]。「シィーシィー」は琉球語八重山方言でシーサーのこと。

730交差点は石垣島内各地への出発点となる交通の要衝であり[6]、交差点の一帯にはファミリーマート石垣730記念碑店をはじめ「730」を冠する店舗が数多く立地している。2017年4月17日には、商業施設「730COURT」が開業した[7]

周辺

交差道路

730交差点前
国道390号標識

脚注

  1. ^ 1977年(昭和52年)9月20日政令第268号「沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律第五十八条第一項の政令で定める日を定める政令」
  2. ^ a b 佐藤健太郎 2015, p. 184.
  3. ^ a b “「730シィーシィーパーク」誕生-石垣市中心市街地の顔へ”. 石垣経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2008年7月31日). https://ishigaki.keizai.biz/headline/349/ 2017年4月25日閲覧。 
  4. ^ 佐藤健太郎 2015, pp. 183–184.
  5. ^ 佐藤健太郎 2015, p. 183.
  6. ^ ANAホールディングス『ANA VISION 2013 第64期 第1四半期のご報告』p13-14「ちょっぴり旅ぷらす Vol.8
  7. ^ “国外アパレルに高級チョコも 石垣島の中心街に「730COURT」オープン”. 沖縄タイムス. (2017年4月18日). http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/93701 2017年4月25日閲覧。 

参考文献

関連項目

外部リンク

座標: 北緯24度20分18.0秒 東経124度09分26.6秒 / 北緯24.338333度 東経124.157389度 / 24.338333; 124.157389 (730記念碑)




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「730シィーシィーパーク」の関連用語

730シィーシィーパークのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



730シィーシィーパークのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの730シィーシィーパーク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS