70E型 (防空艦型)
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「スヴェルドロフ級巡洋艦」の記事における「70E型 (防空艦型)」の解説
1955年、第16設計局は、本級を防空艦に改装する70E号計画の策定の承認を受けた。これは、3番砲塔と後部機銃、魚雷発射管とバーターに、のちのU-2撃墜事件で有名になったS-75M地対空ミサイルの艦対空ミサイル版であるM-2「ヴォールホフM」(SA-N-2)のSM-64型連装発射機を搭載するものであった。改装対象としては「ジェルジンスキー」が選ばれ、1957年6月から1958年9月にかけて改造工事が行われ、洋上公試ののち、1959年4月より本格的なミサイルの発射試験が開始された。なおこれにより、同艦はソ連初の艦対空ミサイル搭載艦となっている。海軍はM-2を高く評価したものの、発射速度の遅さなどから発射機の複数装備が必要と考えられた。70E型をもとに、砲塔をすべてSM-64型に改装して4基を搭載した70型の計画もなされたが、艦対空ミサイルのみという兵装のアンバランスさが指摘されて、計画は中止された。またその後、M-2搭載艦として、やはり68bis型からの改装艦として64型、71型も計画されたが、これらも中止された。
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