2015年6月の現地調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 04:05 UTC 版)
「2014年の御嶽山噴火」の記事における「2015年6月の現地調査」の解説
現地調査に先立った2015年6月2日には、マルチコプター式無人機による火山性ガス(H2S、SO2、CO2、H2)濃度と温湿度調査が行われ、前回11月の無人機による調査と比較し、高温火山ガスの温度低下と噴出量減少が示唆されるデータが得られていた。 6月10日の火山噴火予知連絡会御嶽山総合観測班地質による現地調査では、前回の2014年11月8日の調査で立ち入っていない田の原から剣ケ峰にかけての、噴出物の分布と堆積状況の調査が行われた。報告によれば、雪解けと風雨による噴出物の浸食が予想されたが、おおむね2014年11月の状況と大きく変わらない状態で堆積物が残っていた。粘土質火山灰を主体とした噴出堆積物は王滝口9合目付近で 1.5センチ、王滝頂上および奥の院で 8センチ、八丁ダルミ周辺で急速に厚さを増し30 - 40センチであった。なお、八丁ダルミから剣ヶ峰間および奥の院周辺は火山岩塊サイズの噴石を多く含み、王滝頂上から奥の院間では長径45センチ程度の噴石があった。また、八丁ダルミ付近での噴石の密度は、1平方メートルに直径10センチ以上の噴石の跡が1個以上あったとする見解が報道されている。
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