2010/11年シーズン
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3歳になったイググは、ヴァール競馬場で未勝利戦、ハンデキャップ戦と2連勝を飾り、ジョバーグスプリングフィリーアンドメアチャレンジでは古馬を相手にせず、後方から末脚を伸ばして重賞ウィナーとなった。続くオープン競走でも後方から脚を伸ばすものの先に抜け出したホーリーウッドボウルヴァードを捉えきれずに2着に敗れ、ケープフィリーズギニーでは先行したエボニーフライヤーに迫るものの交わせずに2着に敗れた。しかし、共に3着馬には4馬身差、5馬身差と力の違いを見せていた。この後、シェイク・ムハンマド・ビン=ハリーファ・アール=マクトゥームの目に留まり、マクドナルド夫妻との共同オーナーという形でトレードが成立した。 2011年に入ると、それまでの追い込みや中団差しといったレーススタイルとは対照的に逃げる競馬を見せるようになる。するとこれが見事にはまり、南アフリカ牝馬三冠の第一冠目であるハウテンフィリーズギニーを4馬身差で勝利した。第二冠目のサウスアフリカンフィリーズクラシックでは終始後続に2馬身程度の差をつける逃げを見せ、直線ではさらに突き放して10馬身差で楽勝した。距離が大幅に伸びたサウスアフリカンオークスでもその逃げ脚は衰えず5馬身差で勝利、史上初となる南アフリカ牝馬三冠を達成した。続くウーラヴィントン2000でも連勝を飾り、南アフリカ競馬の祭典であるダーバンジュライに駒を進めた。ダーバンジュライでは2番手に控えると直線で脚を伸ばし、並み居る古馬・牡馬を引き連れて先頭でゴールを切った。ゴール前では鞍上のデルペッチが大きく手を上げるパフォーマンスを見せている。レース後、2010/11年シーズンの年度代表馬に選出された。
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