2000年代:先駆者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 15:42 UTC 版)
「エモ・ラップ」の記事における「2000年代:先駆者たち」の解説
エモ・ラップは新しい現象だという考えが広くあるが、「エモ・ヒップホップ」などという言葉やエモを連想させる歌詞を含んだヒップホップは2000年代までさかのぼることができ、ジム・クラス・ヒーローズやハリウッド・アンデッド、エミネムなどのアーティストについてそうした指摘がなされてきた。さらに、ジョー・バドゥンやカニエ・ウェストのようなラッパーはエモ・ラップの動きが始まる前から活動していたが、エモ的な歌詞などから時としてエモ・ヒップホップだと言われることがある。渡辺志保はキッド・カディを引き合いに出しつつ、カニエ・ウェストを「そういうエモっぽいラップの原型」だと評している。しかしながら2000年代の「エモ・ヒップホップ」という言葉は、特定のジャンルを示す言葉としてはまだ使われておらず、特徴を一般的に指す語として使われていた。「エモ・ヒップホップ」という言葉はもともと、1997年にアトモスフィアのラッパー、スラグが使ったと言われている。 2パック、キッド・カディ、ゲトー・ボーイズなどはエモ・ラップの先駆者として扱われることがある。とくに2009年にMan on the Moon: The End of Dayを、2015年にSpeedin' Bullet 2 Heavenをリリースしたキッド・カディはエモ・ラップに対する影響力が大きいと見なされている。 ドレイクは過去作品における楽器演奏の使い方と歌詞により、エモ・ラップに影響を与えたと言われている。ドレイクの初期プロジェクトであるSo Far GoneやTake Careは「エモ」だと言われているが、これはエモ・ラップというジャンルにプロジェクトを位置づけるよりはドレイクの音楽的作風に言及したものである。
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