1993年、ロンドン再々演
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「キャバレー (ミュージカル)」の記事における「1993年、ロンドン再々演」の解説
1993年、サム・メンデスが演出した新たなプロダクションがロンドンのウエスト・エンドにあるドンマー・ウエアハウスで開幕した。ジェーン・ホロックスがサリー役、アダム・ゴドリーがクリフ役、アラン・カミングがMC役、サラ・ケステルマンがフロウライン・シュナイダー役を務めた。カミングはローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされ、ケステルマンはオリヴィエ賞ミュージカル助演賞を受賞した。メンデスのコンセプトはオリジナルとも再演とも全く違うものであった。 最大の違いはMCのキャラクターであった。初演、再演共にジョエル・グレイが演じたこの役はタキシードを着て頬が赤い、無性的でエッジのきいたキャラクターであった。カミングの描写は性的で上半身裸でサスペンダーをしていた。 演出も違い、男声コーラスの『Tomorrow Belongs To Me 』は、ボーイソプラノの録音をMCが流す形となった。最後のシーンではMCが衣裳を脱ぐと、強制収容所収容者が着用する縞模様の服となった。ユダヤ人であることを示す黄色のバッジと同性愛者であることを示すピンク・トライアングルを付けられていた。またクリフがキャバレーのボーイにキスをするなどバイセクシャルの描写も追加された。オリジナルで使用され、再演でカットされた『I Don't Care Much 』は復活され、映画版の『Mein Herr 』が追加された。
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