1834年の量目・品位の引き下げ
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「アメリカの金貨」の記事における「1834年の量目・品位の引き下げ」の解説
1834年6月28日には前日に議会を通過した改正貨幣法(Coinage Act of 1834)がアンドリュー・ジャクソン大統領によって署名された。 銀価格の相対的な下落によって金貨が国外に流出し鋳潰されるようになったため、金銀比価を国際的な相場よりやや金高に設定した1:16.002に変更された。ここで銀貨については変更せず、イーグル(10ドル金貨)は量目を258グレーン(16.7181g)と減量し、品位も116/129(899.22/1000)と下げられ、金含有量は232グレーン(15.0333g)となった。以下1/2イーグル(5ドル金貨)および1/4イーグル(2.5ドル金貨)も量目・品位共に額面に比例であった。銀価格の下落であれば銀貨を増量して金銀比価を調整する方法も考えられるが、ここで銀貨を据え置き金貨を減量したのは、多額のスペインドルの流通により民衆が銀貨の使用に慣熟していたからであるとされ、事実上銀が標準であった。 このタイプの金貨はイーグルは製造されず、1/2イーグルおよび1/4イーグルが製造され、表面はウィリアム・ニースのデザインによるクラシックヘッド(Classic Head)と呼ばれる「LIBERTY」と刻まれた冠を被った自由の女神が刻まれている。 額面はすべて裏面に刻まれ、1/2イーグルは1834年から1838年まで「5 D.」、1/4イーグルは1834年から1839年まで「2½ D.」と刻まれている。
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