災害ユートピア
災害ユートピア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 07:23 UTC 版)
災害ユートピア(さいがいユートピア、英語: disaster utopia)は、大規模災害の後に一時的な現象として発生する理想郷的コミュニティを指す呼称[1]。アメリカ合衆国の著作家レベッカ・ソルニットが提唱したとも言われる概念だが、1995年の阪神・淡路大震災の発生後から間もない時期に、日本の精神科医で当時京都造形芸術大学の教授だった野田正彰が既に「震災ユートピア」などと表現している。両者とも、大災害の発生で多数の犠牲者が出て、一部地域に集中した悲劇を目の当たりにした社会では、苦しみを分かち合う人々の善意が呼び覚まされて一種の精神的高揚となって理想郷が出現する、とする[1]。
- ^ a b 林敏彦, 「災害ユートピアが消えた後」『学術の動向』 18巻 10号 2013年 p.10_64-10_67, doi:10.5363/tits.18.10_64。
- ^ 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ Ⅰ-7 災害ユートピア なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか 内容紹介亜紀書房
- ^ デビッド・ロモ『災害と心のケア―ハンドブック』アスク・ヒューマンケア、1995年。ISBN 978-4901030120。
- ^ “被災者のコミュニティの回復過程|避難所でできること:災害看護 役立ちマニュアル【こころのケア編】”. cnas.web.fc2.com. 2022年6月10日閲覧。
- ^ “災害時のこころのケア ~災害時の心理状態等の変化と留意点~”. 長野県. 2022年6月10日閲覧。
- 1 災害ユートピアとは
- 2 災害ユートピアの概要
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