トラッシュ・トーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 15:54 UTC 版)
トラッシュ・トーク(英: Trash-talk)とは、スポーツの試合前の記者会見や試合中に汚い言葉や挑発で相手選手の心理面を揺さぶる、また相手の気を逸らすような会話で混乱させ、調子を乱させる作戦のことを指す[1]。
トラッシュ・トークをする選手をトラッシュ・トーカー(Trash-talker)と呼ぶ。日本語ではビッグマウスも同様の意味で使われることが多い。
Xboxでは、トラッシュトークを「プレイヤー間の会話と友好的な競争を促進する、冗談のようなもの」と定義している[2]。
プロ格闘技の試合においては、試合を盛り上げるために挑発をする選手も多いが、そこから乱闘に発展することもある。
著名な例
モハメド・アリがソニー・リストンを「のろま」[3]、ジョー・フレージャーを「ゴリラ」と呼んで侮蔑した[4]。また、アーニー・テレルを黒人奴隷の意味で「アンクル・トム」と呼び、それに対しテレルはアリが奴隷名だとして捨てた旧名「カシアス・クレイ」を多用して挑発しあった[5]。
また、日本の野球において、キャッチャーがバッターに余計なことをぼそぼそ話し掛けるささやき戦術もトラッシュ・トークの一種であり、野村克也や達川光男、山下健などが現役時代に得意としていた事でも知られる[6]。
脚注
- ^ “NBAにあって日本にはない文化 試合に彩りを添える“トラッシュトーク””. スポーツナビ (2023年8月20日). 2023年8月26日閲覧。
- ^ “Xbox Support”. support.xbox.com. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “モハメド・アリ、戦い続けた人生”. ローリングストーン. (2016年6月6日)
- ^ “HBO Muhammad Ali documentary 'What's My Name?' creates new impression of the legend”. azcentral.com. (2019年5月9日)
- ^ “Ernie Terrell, Heavyweight Champion, Dies at 75; Lost Grudge Match to Ali”. ニューヨーク・タイムズ. (2014年12月18日)
- ^ “ささやき戦術、再生工場、ID野球、ギャンブルスタート…野村克也氏の名采配”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年8月26日閲覧。
関連項目
トラッシュトーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 13:32 UTC 版)
アリは、注目を集めるための自己宣伝が非常に派手で巧みだった。「俺が最強だ」「俺が最も偉大だ」と公言し、わざと物議をかもす言動をし、試合の相手をからかった詩を発表し、KOラウンド数を予告してリングにあがった。この態度はむろん顰蹙を買い、徴兵拒否やムスリムとの関係もあいまって、非常に多数のアンチを生み出した。
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