黄庭堅の書の時代区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 14:27 UTC 版)
「伏波神祠詩巻」の記事における「黄庭堅の書の時代区分」の解説
黄庭堅は歴代の書家の中でもっとも克明にその学書経歴をたどれる人で、彼の題跋から彼の書家としての特徴がわかる。例えば、「私は30余年、草書を学んだが、はじめは周越を師としたために、20年、振り払おうとしても俗気が脱けなかった。晩年に蘇舜元・舜欽兄弟の書を見て古人の筆意を悟り、その後に張旭、懐素、高閑らの墨跡を得て、筆法の妙を窺うことができた。」(『山谷題跋』巻7「書草老杜詩後与黄斌老」)といい、経歴を概括している。そして、これらの題跋をもとに、彼の書を以下のように区分することができる。 時代区分年齢特徴元祐時代 42歳 - 49歳 俗気を脱けることができない時期。 黔州時代 51歳 - 54歳 意は尽くされていたが用筆が及ばなかった時期。 戎州時代 55歳 - 56歳 沈着痛快を悟り、多折法の用筆を得た時期。 荊州時代とそれ以後 57歳 - 61歳 三昧超妙の域に達した時期。
※この「黄庭堅の書の時代区分」の解説は、「伏波神祠詩巻」の解説の一部です。
「黄庭堅の書の時代区分」を含む「伏波神祠詩巻」の記事については、「伏波神祠詩巻」の概要を参照ください。
- 黄庭堅の書の時代区分のページへのリンク