鳥辺野の範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/18 11:54 UTC 版)
鳥辺野の範囲について、明確な定義はない。民間発掘調査会社「文化財サービス」が、 鳥辺野は平安京周辺にあった墓地の一つ。徒然草や源氏物語に登場し、藤原道長が荼毘だびに付されたという。同社は昨年12月~今年8月、約800平方メートルを調査。周囲を溝で区切った方形区画墓3基、木棺墓3基、供養塔「笠塔婆かさとうば」の断片など11世紀半ば~12世紀半ば頃の墓跡が出土した。 西側に方形区画墓2基が南北に並び、東側に木棺墓3基が直線上にあった。方形区画墓の一つは9・2メートル四方あり、平安貴族の墓の可能性があるという。石造の笠塔婆は平安時代では初の出土例で国内最古とみられるという。西山良平・京都大名誉教授(日本古代・中世史)は「鳥辺野の詳しい場所や墓の形状はわかっていなかった。規模や形が様々な墓が整然と並ぶ様子が推測される画期的な発見」と話している。 。
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