高橋正武とは? わかりやすく解説

高橋正武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 01:53 UTC 版)

高橋 正武
人物情報
生誕 (1908-06-04) 1908年6月4日
日本岡山県
死没 1984年6月20日(1984-06-20)(76歳)
出身校 東京外国語学校
学問
研究分野 文学(スペイン文学)
研究機関 東京外国語大学
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高橋 正武(たかはし まさたけ、1908年6月4日 - 1984年6月20日)は、日本のスペイン文学者、翻訳家スペイン語辞書を編み、多くの文学翻訳を行った。

経歴

1908年、岡山県生まれ。1931年東京外国語学校を卒業。在学中は永田寛定に師事し、スペイン語を学んだ。

母校である東京外国語大学教授、南山大学教授、神戸市外国語大学教授をつとめた。1974年に神戸市外国語大学を退任し、名誉教授となった。

研究内容・業績

師である永田が中途で病没すると岩波文庫版『ドン・キホーテ』完訳を引き継ぎ、完成させた。

業績は「高橋正武先生経歴・著作目録」『HISPÁNICA』28号、日本イスパニヤ学会(1984年)にまとめられている。

受賞・栄典

1975年、スペイン政府よりイサベル・ラ・カトリカ勲章英語版を授与される。

編著書

  • 『簡易西班牙語會話』(文求堂書店) 1938
  • 『スペイン広文典』(白水社) 1951
  • 『西和辞典』(白水社) 1958
  • 『西和小辞典』(白水社) 1961
  • 『新スペイン広文典』(白水社) 1967

翻訳

  • 『葦と泥』(ブラスコ=イバーニェス岩波文庫) 1940
  • 『愛と死の小説集』(ブラスコ・イバーニエス、弘文堂書房、世界文庫) 1940
  • 『狂か聖か』(ホセ・エチェガライ、今日の問題社、ノーベル賞文学叢書13) 1941
  • 『破滅の恋』(カミーロ・カステーロ・ブテンコ、新少国民社) 1947
  • 『孤城の王子』(ペドロ・カルデロン、新少国民社、少国民世界文学叢書) 1948
  • 『ものがたり』(グスターボ・A・ベッケル、世界文学社、世界文学叢書) 1948
  • ドン・ファン・テノーリオ』(ホセ・ソリーリャ、岩波文庫) 1949、のち改訳 1974
  • 『醜聞』上・下(アラルコン、岩波文庫) 1952 - 1953
  • 『白鹿』(グスターボ・A・ベッケル、大学書林、大学書林語学文庫) 1955
  • 『ナダ(何でもないの)』(カルメン・ラフォレット、大日本雄弁会講談社、ミリオン・ブックス) 1956
  • 『ドン・ペルリンプリンの恋』(ガルシア・ロルカ、大学書林、大学書林語学文庫) 1964
  • 『ドン・キホーテ 続編 3』(セルバンテス、岩波文庫) 1977 - 他は永田寛定
  • 『ドン・フワン・テノーリオ』(ホセ・ソリーリャ、大学書林、大学書林語学文庫) 1978
  • 『人の世は夢 / サラメアの村長』(カルデロン、岩波文庫) 1978
  • 『緑の瞳 / 月影 他十二篇』(ベッケル、岩波文庫) 1979
  • 『ドン・ペルリンプリンがお庭でベリーサを愛する話』(ロルカ沖積舎、ロルカ戯曲全集2) 1984.9
  • 『暁に訪れる女』(アレハンドロ・カソーナ、白水社) 1984.12

脚注






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