高橋うららとは? わかりやすく解説

高橋うらら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 00:35 UTC 版)

高橋 うらら(たかはし うらら)は、日本女性児童文学作家日本児童文芸家協会理事)。

児童向けノンフィクションを中心に執筆。

略歴

東京都杉並区出身。鎌倉女子大学初等部フェリス女学院中学校慶應義塾女子高等学校を経て[1]慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾体育会合気道部出身。

1993年の毎日児童小説優秀賞受賞、1999年の宝塚ファミリーランド童話コンクール特賞日本アンデルセン協会賞受賞を経て、2001年『いい天気』でデビュー。2021年『災害にあったペットを救え 獣医師チームVMAT』で第3回児童文芸ノンフィクション文学賞受賞。

東京大空襲カンボジア地雷被害、動物福祉などをテーマとして取り上げるなど、「命の大切さ」を執筆活動の主題として位置づける。また、自らの実妹が聴覚ハンディキャップを負っていることから、障害者への関心が高く、作品にも多く登場させている。

所属する日本児童文芸家協会で理事を務め、読売・日本テレビ文化センター童話エッセイ教室の講師をするなど、文化振興の分野でも意欲的に活動する。大妻女子大学短期大学部国文科では、児童文学を教えている。

著作

ノンフィクション

  • 『犬たちがくれた音 聴導犬誕生物語』(金の星社) 2007年
  • 『ありがとうチョビ 命を救われた捨て犬たちの物語』(くもん出版) 2009年
  • 『左手がなくてもぼくは負けない! カンボジア地雷と子どもたち』(学研) 2009年
  • 『野鳥も、ネコもすくいたい!』(学習研究社) 2011年
  • ホッキョクグマの赤ちゃんを育てる! 円山動物園のねがい』(ポプラ社) 2012年
  • 『おかえり!アンジー 東日本大震災を生きぬいた犬の物語』(集英社みらい文庫) 2014年
  • 『夜やってくる動物のお医者さん』(フレーベル館) 2016年
  • 『可能性は無限大 - 視覚障がい者マラソン道下美里』(新日本出版社) 2018年
  • 『シャンシャンと上野動物園パンダ物語』(土居利光監修、フレーベル館) 2018年
  • ナイチンゲール』(学研、やさしく読めるビジュアル伝記) 2018年
  • 『聴導犬こんちゃんがくれた勇気 難病のパートナーを支えて』(岩崎書店) 2018年
  • 『災害にあったペットを救え 獣医師チームVMAT』(小峰書店) 2019年
  • 『「お手伝いしましょうか?」 うれしかった、そのひとこと』(講談社) 2019年
  • 『風を切って走りたい! 夢をかなえるバリアフリー自転車』(金の星社) 2019年
  • 『みんなちがってみんなステキ - LGBTの子どもたちに届けたい未来』(新日本出版社) 2021年
  • 『夜の獣医さん 往診専門の動物病院』(講談社青い鳥文庫) 2021年
  • 『夜間中学で学ぶ喜びを求めつづけた世界一幸せな先生』(新日本出版社) 2022年
  • 『迷子になったペットを探せ! ペット探偵という仕事』(講談社青い鳥文庫) 2022年
  • 津田梅子 女子教育のとびらを開く』(講談社) 2022年
  • 『ねこかつ! ずっとのおうちが救えるいのち』(岩崎書店) 2022年
  • マリー・キュリー』(Gakken、やさしく読めるビジュアル伝記) 2023年
  • 『おとうとのねじまきパン ずっとむかし、満州という国であったこと』(合同出版) 2024年
  • 『自分らしく、あなたらしく きょうだい児からのメッセージ』(さ・え・ら書房) 2024年
  • ガリレオ・ガリレイ』(Gakken、やさしく読めるビジュアル伝記) 2024年
  • 『見えない壁だって、越えられる クライマー小林幸一郎の挑戦』(金の星社) 2024年
  • 『ジャンヌ・ダルク』(Gakken、やさしく読めるビジュアル伝記) 2025年

共著

  • 『宇宙への夢、力いっぱい!』(若田光一共著、PHP) 2014年
  • 『まもりたいこの小さな命』(原田京子写真、集英社みらい文庫) 2016年
  • 『ぼくの毎日をかえた合氣道』(藤平信一監修、岩崎書店) 2018年

短編

  • 「シラス漁にチャレンジ!」(偕成社『高木くんのカレー研究 (ごちそう大集合 2)』掲載) 2003年
  • 「食べ物はありあわせの材料で」(らくだ出版『子どもにおくる戦争があったころの話』掲載) 2006年
  • 「野鳥の命とねこの命と」(学研マーケティング『短編! ほんとうにあった感動物語(4)』掲載) 2009年
  • 「五百人のお母さん」(学研マーケティング『短編! ほんとうにあった感動物語(5)』掲載) 2009年
  • 「コロッケおじさんの愛情プレゼント」(学研マーケティング『短編! ほんとうにあった感動物語(7)』掲載) 2009年
  • 「報道カメラマン 吉川綾美」(学研『お仕事熱血ストーリー 感動する仕事! 泣ける仕事!』掲載) 2010年
  • 「山岳警備隊 町田和彦」(学研『お仕事熱血ストーリー 感動する仕事! 泣ける仕事!』掲載) 2010年
  • 「おむかえに来ました」(学研『わたしたちの戦争体験 9 引揚』掲載) 2010年
  • 「「東京大空襲」を語りつぐ 東京大空襲・戦災資料センター」(家の光協会『ちゃぐりん』2011年3月号掲載)
  • 「小さな一歩が世界を変える」(学研教育出版『感動する仕事! 泣ける仕事! 第2期』掲載) 2012年
  • 「大切にしたい! 自然のチカラ」(学研教育出版『感動する仕事! 泣ける仕事! 第2期』掲載) 2012年
  • 「日本一の卒業式」(学研教育出版『語りつぎお話絵本 3月11日 - 4』掲載) 2013年
  • 「アウトドア義援隊出動!」(学研教育出版『語りつぎお話絵本 3月11日 - 6』掲載) 2013年
  • 「五百人のお母さん」(学研教育出版『せんそうってなんだったの? 2』掲載) 2014年
  • 「ほりょになった中学生たち」(学研教育出版『せんそうってなんだったの? 2』掲載) 2014年
  • 「お姉ちゃんが買った、ねじ巻きパン 原和子さんの満州体験」(「日本児童文学」2016年1・2月号掲載)
  • オードリー・ヘップバーン」「ガンジー」「市川房枝」「アンネ・フランク」(PHP『みんなに贈りたい伝記』掲載) 2016年
  • ノーベル賞感動物語』(集英社みらい文庫) 2016年
  • 「南極で生きぬいたタロとジロ」「ごめんねトンキー」「ホッキョクグマの赤ちゃんを育てる!」「すてられた犬や猫を助けたい」(主婦の友社『どうぶつだいすき!』掲載) 2017年
  • 「ワビスケのひっこし」(世界文化ワンダーグループ「ワンダーブック」2023年12月号掲載)
  • 「みんなで つかんだ きんメダル」(チャイルド本社「みんなともだち」2024年3月号掲載)
  • 「きんメダルへの ちょうせん」(チャイルド本社「みんなともだち」2024年7月号掲載

フィクション

  • 『いい天気』(けやき書房) 2001年
  • 『カバンにつめたゆうれい』(けやき書房) 2002年
  • 『いつも見ていて』(けやき書房) 2002年
  • 『犬たちからのプレゼント ショコラがくれたはじめの一歩』(集英社みらい文庫) 2014年
  • 『猫たちからのプレゼント ケガしたミィミィが教えてくれたこと』(集英社みらい文庫) 2014年
  • 『犬たちからのプレゼント 動物ぎゃくたい大反対!』(集英社みらい文庫) 2015年
  • 『犬たちからのプレゼント 天国のペットを思い出す日』(集英社みらい文庫) 2015年
  • 『猫たちからのプレゼント 捨てネコたちを助けたい!』(集英社みらい文庫) 2015年
  • 『動物たちからのプレゼント 命をありがとう! 動物園ものがたり』(集英社みらい文庫) 2016年
  • 『動物たちからのプレゼント さよなら、ハムハム!』(集英社みらい文庫) 2016年
  • 『幽霊少年シャン』(新日本出版社) 2016年
  • 『じぶんをすきになるおまじない』(大泉書店) 2023年

短編

  • 「心のペンキやさん」(日本童話会『童話』掲載) 1990年
  • 「ロバにのった王子さま」(日本童話会『童話』掲載) 1990年
  • 「ヒラヒラ星人のひみつ」(日本童話会『童話』掲載) 1991年
  • 「ミスターSによろしく」(毎日新聞社毎日小学生新聞』連載) 1993年
  • 「あの鳥みたいにやさしく」(銀の鈴社『児童文芸』2000年5月号掲載)
  • 「ゆきだるまくん」(福音館母の友』2003年9月号掲載)
  • 「公園の神かくし」(岩崎書店『マジックショーは死のかおり - 平成うわさの怪談 9』掲載) 2004年、のち文庫化(うわさの怪談BUNKO) 2009年
  • 「消しゴムくんのなみだ」(銀の鈴社『児童文芸』2004年8・9月号掲載)
  • 「忍者村卍のたたり」(岩崎書店『のろわれたコインゲーム - 平成うわさの怪談 13』掲載) 2005年
  • 「ねこのゆうびんやさん」(銀の鈴社『児童文芸』2005年12・1月号掲載)、のちに受賞作品集『クリーニングやさんのせっけん』に掲載
宝塚ファミリーコンサート童話コンクール特賞日本アンデルセン協会賞受賞作品
  • 「のろいのタロットカード」(岩崎書店『のろいのタロットカード - 平成うわさの怪談 19』掲載) 2006年
  • 「マルコのサッカーボール」(新日本出版社『扉を開けて』掲載) 2006年
  • 「ぼくの宝もの」(銀の鈴社『児童文芸』2007年8・9月号掲載)
  • 「カレンダーでその日の天気がわかる人」(銀の鈴社『児童文芸』2009年12・1月号掲載)
  • 「気をつかう自転車」(岩崎書店『たぬきの縁むすび』掲載) 2009年
  • 「ホラー遊園地で待ってる」(国土社、怪談図書館『ホラー遊園地で待ってる』掲載) 2009年
  • 『3.11が教えてくれた防災の本〈1〉地震』(絵本の文章担当、かもがわ出版) 2011年
  • 「青空のランドセル」(今人舎『白いガーベラ』掲載) 2011年
  • 「ノットリオニ」(PHP『だれがアケる? 恐怖の扉』掲載) 2014年
  • 「メールで釣り上げられた少女」(集英社みらい文庫『ネットホラー スマホの中には悪魔がいる』掲載) 2015年
  • 「運命逆転スイッチ」(PHP『世にも不思議なお話』掲載) 2017年

エッセイ

  • 「大好きなあなたへ」(銀の鈴社『児童文芸』2002年2・3月号掲載)
  • 「駅」(銀の鈴社『児童文芸』2004年10・11月号掲載)
  • 「おばあちゃんのクリーム」(ポプラ社『ほんとうに心があったかくなる話 2年生』掲載) 2005年
  • 「名作の風土「樋口一葉」」(銀の鈴社『児童文芸』2005年6・7月号掲載)
  • 大どろぼうホッツェンプロッツ」(らくだ出版『子どもにおくるいっさつの本』掲載) 2006年
  • 「ごめんね」(らくだ出版『子どもにおくる私の友だちの話』掲載) 2006年
  • 「お母さんの入院」(らくだ出版『子どもにおくる私のお手伝いの話』掲載) 2007年
  • 「私の新刊」(日本児童図書出版協会『子どもの本』掲載) 2008年
  • 「犬たちがくれた音の誕生物語」(銀の鈴社『児童文芸』2008年8・9月号掲載)
  • 「やさしい先生に教えられたこと」(らくだ出版『子どもにおくる私の先生の話』掲載) 2008年
  • リカちゃん人形あそび」(らくだ出版『子どもにおくる私の遊びの話』掲載) 2009年
  • 「五百人のお母さん」(らくだ出版『子どもにおくる 私の心にのこる話』掲載) 2010年
  • 「地球温暖化とわたしたちの暮らし」(らくだ出版、『地球のやさしさ・こわさ』掲載) 2011年
  • アンネの日記に寄せて」(「三田評論」2017年6月号掲載)

  • 「お空のキャンディー」(銀の鈴社『子どもための少年詩集』掲載) 2004年
  • 「はらぺこ仮面」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2005年
  • 「お空をください」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2006年
「まなびピア埼玉2009」の閉会式で、子どもたちによって群読された。
  • 「みかんの気持ち」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2007年
  • 「小さな勇気」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2008年
  • 「エコかあさん」(銀の鈴社『児童文芸』2009年4・5月号掲載)
  • 「ほのお」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2009年
  • 「ふみしめる」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2010年
  • 「希望の街」(銀の鈴社『子どものための少年詩集』掲載) 2011年

脚注

  1. ^ 講師公募サービスkoens『高橋うらら』”. 講師公募サービスkoens『高橋うらら』. 2021年10月9日閲覧。

関連項目

外部リンク


高橋 うらら(たかはし うらら)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 19:57 UTC 版)

徒然チルドレン」の記事における「高橋 うらら(たかはし うらら)」の解説

演劇部少女滑舌悪く演技ぶりっ子一辺倒になってしまうが一生懸命

※この「高橋 うらら(たかはし うらら)」の解説は、「徒然チルドレン」の解説の一部です。
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