風と船体とセイルの向きと推力などの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 10:06 UTC 版)
「セーリング」の記事における「風と船体とセイルの向きと推力などの関係」の解説
A ラフィング。推力無し。風に対して0-30°程度。セイルはシバーshiver する(バタつく)。 B クローズホールド。風に対して30~50°。推力有り。 C ビームリーチ 、風に対して90°。推力有り。 D ブロードリーチ、90°以上 135°程度まで。推力有り。 E ランニング 135°程度~180°。推力有り。 上記の角度は、「真の風」に対する角度である。船に乗っている者には、「見かけの風」が感じられその角度は真の風の角度とは異なる。 船の底のキール(竜骨)が水中深くに入り込んでいて、しっかりと水をとらえて抗力を発生させることで、セイルが作り出す力のベクトルと抗力のベクトルが合成されて、はじめてセーリングは可能になる、つまり様々な方向へ進むことが可能になる。キールの抗力が無いと(たとえば、船底がまっ平らで滑らかだと)おおむね船はただ単純に風下へ流されてゆくだけになってしまう。 方向変換(ラフィングとベアリング・アウェイについて)セーリング中に風上方向に艇首(bow)を向けることをラフィング(luffing up)と言う。逆に風下方向に艇首(バウ)を向けることをベアリング・アウェイ(bearing away、略してベアー)と言う。 方向転換(タッキングとジャイビング) セイルボートの方向転換は基本的にはラダーを左右どちらかに操作することで行う。ただし、それと同時に(方向転換後の途中で)風に対して進む角度に応じてセイルの向きも調整したり、大きく変更しなければならない。風上に向かいながら方向転換してブームを入れ替えることをタッキングという。また風下に向かいながら方向転換してブームを入れ替えることをジャイビングという。
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