顎関節の関節円板
学名:Discus articularis
【英】:Articular disc of temporomandibular joint
関節円板は下顎頭のための可動性関節臼の役割を果たしている。この関節円板は前部では散在性の軟骨細胞を含む線維軟骨から成っている。その後部は2層性を示す。下顎窩の後壁に固着する上層は弾性線維を含む粗線線維性結合組織から成るが、下顎頭の後壁に付着している下層は非常に丈夫な密線線維結合組織からなるが、下顎頭の後壁に付着している下層は非常に丈夫な密線線維結合組織からなっている。前方で関節円板は関節包ならびに外側翼突筋と強固に結びついている。一般的には関節円板または関節半月は膠原線維の多い線維軟骨性の結合組織から成っている。円板は関節腔を完全に、半月はそれを不完全に分けている。円板および半月は誘導機能をもち、関節面の接触を良くし、場合によっては、顎関節または胸鎖関節などに見られるように、完全に分かれた2つの関節腔をつくりだすことさえある。このような関節円板は疾患時に、あるいは摘出されても新生が起こりうる。
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