額面発行
有償増資に際して、株価と関係なく株主割り当ての額面で新株を発行することを言います。かつてはこの額面割り当て増資がほとんどでしたが、1970年頃から、公募による時価発行増資が主流になってきました。その理由は、会社にとって、低コストで資金調達ができるという大きなメリットがあるからです。例えば、ある会社の株式の額面が50円で、株価が1,000円とします。増資で10億円の資金を調達しようとすれば、額面発行であれば2,000万株を発行しなければなりませんが、時価発行であれば100万株で済むため、配当負担が少なくなります。この場合、会社側は時価から額面の差額950円を、会社が自由に使えるプレミアムとして得ることになります。なお、債券では、利付金融債や転換社債、ワラント債が額面で発行されており、普通社債も額面発行が中心になりつつあります。
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