頭骨と体軸の骨格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 04:15 UTC 版)
吻部のごく一部しか発見されていないものの、アエギロサウルスのものよりも長く、クリオプテリギウスやカイプリサウルスのものにより類似すると考えられている。血管が存在する浅い溝(栄養管)が顎の側面で確認できる。10本の歯が保存されており、円錐形で先端が細く、わずかに湾曲していた。 仙骨よりも前方に存在した椎骨の正確な数を推定することは難しいが、少なくとも43個以上存在したことが示唆されている。これはアサバスカサウルスの42個 やナノプテリギウスの41個、プラティプテリギウス・アメリカヌスの37個を上回る一方で、プラティプテリギウス・アウストラリスの46個を下回っており、アエギロサウルスやクリオプテリギウス、プラティプテリギウス・プラティダクティルスに至っては50個の椎骨が存在していた。後方の脊椎は前方に近い脊椎よりも広く長くなっており、前面と後面は丸みを帯びている。第1尾椎は椎骨の中で最も長く広いが、その後方の尾椎は急速に短くなる。 それぞれの神経棘はその下にある脊椎と同等の長さであり、これはクリオプテリギウスに近いがオフタルモサウルスとは異なる(オフタルモサウルスの場合は頚椎後方において神経棘が長い)。ジェンガサウルスと同様に、前方に位置する神経棘は対応する椎骨よりも長いが、徐々にその長さを失っていく。神経棘の先端は骨の最も薄い部分であり、クリオプテリギウスやプラティプテリギウス・アウストラリスとは違って切れ込みは入っておらず真っすぐである。肋骨は頂端においては8の字型の断面を持つが、底部においては明瞭でなく、これはアカンプトネクテスやモレサウルス以外のオフタルモサウルス科に共通する典型的な特徴である。背側の肋骨の長さは約75 - 81センチメートルに達する一方、最前部に近い腹肋骨は2 - 5センチメートルにすぎない。
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