音楽学研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 18:34 UTC 版)
リセンコは盲目のコブツァーリ、Ostap Veresaiの音楽に関する初の民族音楽学研究を行い、これは1873年から1874年にかけて出版されて現在に至るまで模範的なものであり続けている。この研究の中で、リセンコはウクライナの旋律要素がロシアのそれと異なる点を、ウクライナ音楽特有の半音階への近接、およびその使用(ソ連によって禁じられたものの一つである)によって説明付けた。 リセンコは他のコブツァーリの楽曲の研究、編曲も継続して行っていた。ポルタヴァのOpanas SlastionやチェルニーヒウのPavlo Bratytsiaなどが対象であった。また、彼はtorbanなどの他のウクライナの民族楽器についても徹底的な研究を行った。彼がウクライナの民族楽器について記した研究成果は、彼をウクライナの楽器分類学の始祖とし、またロシア帝国初の楽器分類学者とするに足るものである。
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