静水圧平衡と順圧とは? わかりやすく解説

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静水圧平衡と順圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 23:18 UTC 版)

順圧」の記事における「静水圧平衡と順圧」の解説

保存力のもとで圧縮性流体静止状態になるためには、順圧性が必要条件である。 以下、流体にかかる外力圧力勾配釣り合う場合静水圧平衡)を考える。力の釣り合いの式は − 1 ρ ∇ p + f = 0 {\displaystyle -{1 \over \rho }\nabla p+{\boldsymbol {f}}=0} ( p:圧力、ρ:密度、f :単位質量あたりの外力) である。ここで、重力遠心力のように、外力保存力場合考える(保存力ポテンシャルをΩとする)。 − 1 ρ ∇ p − ∇ Ω = 0 {\displaystyle -{1 \over \rho }\nabla p-\nabla \Omega =0} 両辺回転をとると rotgrad ⁡ Ω = 0 {\displaystyle \operatorname {rot} \operatorname {grad} \Omega =0} だから、 0 = ∇ × ( − 1 ρ ∇ p ) = 1 ρ 2 ( ∇ ρ × ∇ p ) ∴ ∇ ρ ∥ ∇ p {\displaystyle {\begin{aligned}0=\nabla \times \left(-{1 \over \rho }\nabla p\right)={1 \over \rho ^{2}}\left(\nabla \rho \times \nabla p\right)\\\therefore \nabla \rho \parallel \nabla p\end{aligned}}} となる。傾き∇f は f の等値面に垂直だから、∇ρ と ∇p との平行性は ρ と p の等値面一致、すなわち順圧性を意味する順圧性が成り立つなら、密度圧力関数(ρ=ρ(p))になるので、単位質量あたりの圧力勾配が − 1 ρ ∇ p = − ∇ ∫ d p ρ {\displaystyle -{1 \over \rho }\nabla p=-\nabla \int {\mathrm {d} p \over \rho }} と表せる。この性質により、非粘性バロトロピック流体ではベルヌーイの定理ケルビンの渦定理成立する

※この「静水圧平衡と順圧」の解説は、「順圧」の解説の一部です。
「静水圧平衡と順圧」を含む「順圧」の記事については、「順圧」の概要を参照ください。

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